2016.12.14

樹種の違いは何の違い?【No.1767】

無垢材家具の場合、いくつかの樹種を選択することが可能な場合が多いと思います。ソリウッドでも定番のストレートカットテーブルの場合、クルミ、メープル、タモ、ナラ、チェリー、ウォールナットの6種類から選ぶことが出来ます。オーダーで製作する本棚や収納も先ほども6種からクルミを除いた5種類から選ぶことが出来ます。樹皮の部分のカタチを残した耳つきテーブルの場合は樹種が決まっているわけではなく、在庫があれば耳つきテーブルを製作することが出来ます。とはいえ、樹種は無限にあるわけでなくだいたい年間15種類程度の樹種で製作しています。ウォールナットやチェリーはストレートカットテーブル同様、耳つきテーブルでも人気があります。そのほかにも、トチやカバといった樹種も比較的在庫のある板となります。選択肢があることはお客様にとってもメリットだと思いますが、選ぶことができる分、どの樹種を選んでいいのか悩んでしまうデメリットといえる点も出てきます。

吉祥寺ショールームでお客様と話をしている際にも「どの樹種がいいですか?」「傷がつきにくい木はどれですか?」「どうやって樹種を選べばいいですか?」といった質問を受けることがあります。

そこで、今日は樹種の違いはどういう違いがあるのかを解説していこうと思います。

・硬さの違い

ソリウッドで使用している木材はどれも広葉樹です。木材には広葉樹と針葉樹とがありますが、決定的な違いは構造です。簡単にいってしまうと、広葉樹のほうが組織構成が複雑で、堅いという点です。広葉樹は英語では”hard wood”と呼ばれているだけあって、実際に手に持ってみるとずっしりとして、爪をたててもすぐに凹むことはありません。逆に、針葉樹の場合は、爪をたてると凹み跡がついてしまいます。ですので、広葉樹であればある程度の堅さがあると思って頂いた構いませんが、例外といえる木もあります。それは桐です。桐は箪笥などによく使われてきましたが、材質としては非常に柔らかく、針葉樹同様簡単に傷がついてしまいます。

では、広葉樹の中での堅さの違いはどうかというと、樹種によってもちろん堅さに違いはあります。ですが、あまり気にするほどの違いはないと考えます。おそらくどの樹種でも、傷がつく時はついて、目立つ目立たない程度違いでしかありません。また、オイル仕上げであれば細かい傷であれば紙ヤスリをかけて目立たなくすることも可能です。定番の樹種であえて挙げるとすれば、メープル材が一番堅いといえるかもしれません。見た目は白く繊細に見えますが・・・

・色の違い

では、なにが一番違うかといえば、色味です。15〜20年ぐらい前に、家具用のオイルが普及しはじめ、無垢材の家具の仕上げをオイルを浸透させて仕上げることが増えてきています。それ以前は、ウレタン塗装が主流で、ソリウッドでもクリアなウレタンや着色をしてウレタンで仕上げるということを随分やってきました。オイル時代に入ると、着色オイルというものもありますが、色ムラがでてしまうこと、メンテナンスがやや難しくなってしまうことから着色成分が入っていないクリアなオイルで仕上げることが大半です。そうなると、木がもつ本来の色味がそのまま仕上げの色に影響することになります。

一般的に木材は黄色みがかった褐色のイメージがありますが、それだけでなく濃い色味のものもありば、薄い色味のものもあります。ソリウッドで扱っている定番の樹種で色味が濃い順番に並べるとウォールナット→チェリー→クルミ→ナラ・タモ→メープルといった順になります。ウォールナットはこげ茶のように濃く、シックな印象の木材です。

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反対にメープル材は白に近い黄茶褐色になり、同じ北米でとれる木ですが正反対の色味をしています。

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この色味の違いをどう判断するかは好みの問題だと思います。濃い色が好きであれば、ウォールナットやチェリー、明るい色味を好むならタモやメープルといった材が候補に挙げられると思います。また、床や壁、その他の家具とのコーディネートも考慮する必要があると思います。

賢木@吉祥寺

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