2016.10.19

テーブルの4本脚と2本脚の違い【No.1711】

無垢材を使ったテーブルとなると、天板に目がいきがちではありますが、脚というのも重要な要素です。縦に長いダイニングテーブルの場合、4本の脚で天板を支える場合と2本の脚を左右に配置するパータンが考えられます。どちらも脚の太さやつける場所をしっかりと抑えれば強度は出せますので、どちらがより丈夫かという点ではあまり違いはないと思います。違いが出てくるのは見た目と機能面です。今日のブログエントリーでは、無垢材ダイニングテーブルの脚について、4本脚と2本脚の違いについて書いていきます。

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まず4本脚とはその名の通り、4本の脚を4角に配置する脚のことです。ソリウッドでは定番の脚であり、製作しているテーブルの8割以上を占めています。4つをバランス良く配置することが重要です。脚の位置を決める際には機能面にも配慮することが重要です。長手方向に対して内にいれすぎてしまうと脚と脚の間に、椅子が入らないといった事態が生じる場合があります。長手方向に2人座るとなると、椅子を2脚使うことになります。脚のデザインにもよりますが、強度を出すためには脚が60〜80mmの太さが必要です。少し内側に脚を配置したほうがバランスよくみえるので、脚と脚の間の距離は天板の長さより、200mm前後は短くなります。ソリウッドでは、通常15mm内側に脚の端がくるように設計することが多く、仮に天板の長さが1350mmとすると、定番の80mmの角脚をつけるとなると、脚と脚の距離は、1130mmになります。

椅子の幅が400mm前後のコンパクトな椅子であれば、1130mmの距離でも2脚並べるとことに何の問題もありません。ですが、肘掛けがついているような椅子だと幅が550mmを超えるものもあります。ソリウッドでも人気がある宮崎椅子製作所さんのUUチェアですと、最大幅がW565mmありますので2脚並べると1130mmになります。これだと、W1350mmで80mm角の4本脚では2脚並べて置くことが出来ません。

2本脚にはデザインのバリエーションがいくつかあります。アルファベットのI字のように上下に奥行き方向に板を渡して脚としているものです。天板の下にくる板は天板と脚を接合する際に必要になります。2本脚の場合、脚の位置は長さ方向に対して少し奥まって位置するようにしています。その理由としては、まず見た目のバランスの問題です。このタイプの脚を端っこにつけてしまうと、脚の部分が強調されすぎてバランスが悪く見えてしまいます。もう1つの理由は、お誕生日席が使いにくくなるということです。2本脚は4本脚に比べると、大きくなる傾向があります。大きな脚が端っこにきてしまうと椅子を中に入れることが出来なかったり、テーブルの脚が座った人の足の邪魔になってしまいます。

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こちらの脚はソリウッドで製作している2本脚の一例です。中央の支柱を3枚の板にして、デザイン的な特徴をもたらしています。

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こちらは支柱を2本にしてその隙間に縦に伸びる桟をとおしています。

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こちらは2本脚のデザインのバリエーションとして、製作しているもうひとつのカタチといえる板脚タイプの製作例になります。こちらもお誕生日席にも人が座れるように中央部分を「く」の字型に凹ませています。

賢木@吉祥寺

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