2016.09.03

無垢材ならではの良さについて語ります。【No.1665】

明日9月4日(日)は、【オイル仕上げテーブルメンテナンス講座】の開催日です。本来なら第2日曜日の11日(日)に行うはずですが、11日は吉祥寺秋祭りが行われます。講座の講師を務める賢木@吉祥寺は商店会の役員もしていますので、お祭りに参加します。よって1週間早くメンテナンス講座を開催することにしました。

4日(日)は14:00から吉祥寺ショールームにて【オイル仕上げテーブルメンテナンス講座】を開催します。オイル仕上げのテーブルは定期的にメンテナンスを行うことで長く綺麗に使うことができます。ただ、メンテナンスの仕方がよく分からないといった方も多いはずです。失敗したらどうしようと不安でメンテナンスを行わずに使用している方もいるでしょう。【オイル仕上げテーブルメンテナンス講座】はそんな方達向けに開催している講座です。賢木@吉祥寺が実際に無垢材テーブルのメンテナンスを実演しながら、注意点などを説明致します。オイル仕上げのテーブルメンテナンスは決して難しい作業ではありません。少しの注意点を守れば、誰でも出来る作業です。お子さんと一緒にやってみるというのも良いかもしれません。ぜひテーブルメンテナンス講座に参加してみてください。

さて今日は無垢材の良さについて書いてみたいと思います。

無垢材というのは、木を切ったそのままの木材という意味です。なので、削っても無垢材は無垢材のままです。無垢材には連続性があります。削っていってもどこまでも木目は続いています。無垢材とよく比較されるのはベニア板です。ベニア板というのは、薄い板を繊維方向を交互にして貼り合わせて厚みを出した板です。ホームセンターなどでよく見かけるシナ合板は、こうしたベニヤ板の表面にシナの薄い板が貼られています。化粧合板とよばれるものも同じ構造をしています。ベニア板の表面に0.6ミリや0.2ミリにスライスされた薄い板が接着剤で貼られています。化粧合板にはたくさんの種類があります。表面に貼られているツキ板という薄い板の樹種によってたくさんの種類を作る事ができます。ウォールナット材の化粧合板もあります。

化粧合板は表面のツキ板の下は全然違う樹種が使われています。なので化粧合板には連続性がありません。僅か0.6ミリ下は別世界です。なので化粧合板で製作された天板などを削ってメンテナンスをしたりすることはできません。無垢材は30ミリ厚さの板なら30ミリは連続する同じ木材です。なので、キズがついてしまったりしたら削って修復をすることも可能です。表面に出来たキズはサンドペーパーやカンナで削ってしまえば綺麗にすることができます。

ウレタン塗装が施されたナラ材のテーブルです。15年ほど使用したようですが、塗装が剥げてきてしまっています。ウレタン塗装はこのように経年変化によって塗装が剥げてしまいます。化粧合板で製作したテーブルでは修復は不可能ですが、無垢材テーブルなら塗装をし直すことが可能です。ウレタン塗装を一度全て剥がしてからもう一度再塗装をします。

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こちらが先ほどの天板を再塗装したものです。ほぼ新品のようになります。塗装を剥がす必要があるので、若干薄くはなってますが、見た目で分かるほどには薄くなっていないはずです。ウレタン塗装を剥がすのにそれなりの道具が必要なので、ご自身で再塗装をすることは困難です。工房での作業が必要になり時間も2週間ほど掛かります。ソリウッドでは、ソリウッドが製作したテーブルに限り、ウレタン塗装の再塗装を行っています。

オイル仕上げのテーブルは、ウレタン塗装のような強力な塗膜があるわけではありません。そのため、ご自身が家庭で作業することが可能です。汚れやキズの程度によっては綺麗になりきらない事がありますが、それどもだいぶ目立たなくなります。サンドペーパーで研磨するので、多少カスが出てしまいますが…

というわけで、無垢材の良さについて書いてみましたがもう少しこの話は続けたいと思います。続きはいずれまたこのブログで書きますね。

瑞木@相模湖

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