2016.08.11

無垢材のダイニングテーブルを選ぶ際の3つのポイント その3【No.1642】

今日8月11日は今年から制定された「山の日」でした。最近の登山ブームなどで山に出掛ける人が多く、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する意図があるようです。個人的には、登山の印象が強い山より、より広義な意味で自然に親しむ「森」という言葉の方が良いのではと思っています。もう一度、日本の林業や木を使うことを考えるに日になればいいのになというようなことを今日思いました。

さて、今日のブログは無垢材のダイニングテーブルを選ぶ際の3つのポイントの続きになります。昨日までは1つ目のポイントである樹種の選び方に関するポイントを整理しました。今日は2つ目のポイントである「サイズ」の選び方になります。

丈夫で長く使える無垢材のテーブルでもサイズを間違えると使い勝手が悪くなってしまい、快適に過ごすことが出来ません。最適なサイズをみつけるには2つの観点から見ていく必要があります。まずは座る人数から考える点です。人1人が食事をする際に必要なスペースは幅60cm×奥行き40cmとされています。この数値を目安に、普段テーブルに座る人数を考え計算すると最低限必要なテーブル天板のサイズがわかります。

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ですが、少し注意して頂きたいのが、ダイニングテーブルの場合、椅子を使うので、人数分の椅子がしっかりとおけるスペースをテーブルの脚と脚の間で確保する必要が出てきます。無垢材のダイニングテーブルの場合、天板がある程度重いので、それを支えるには脚もある程度太く丈夫なものを用意する必要があります。ソリウッドでは4つのデザインの脚を定番としてラインナップしています。その中で最もシンプルなのが80mm角の4本脚です。これを天板の端から15mmづつ奥まったところに脚の端がくるようにすることが多いです。そのため、テーブルの脚と脚の間は天板の長さから190mm引いた長さとなります。4人掛けのテーブルを考える場合、天板の長さが1200mmだと脚と脚の間が1010mmとなります。このサイズだと肘掛けがついているような幅500〜600mmの椅子を2脚並んで収納することは出来ません。肘かけがついた椅子を2脚並べることを考えているなら、天板のサイズは1500mm程度あると余裕が出てきます。

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次に、テーブルを置くスペースから考える点です。ここにも抑えておくべき数値があります。椅子に腰かける動作をするためには、壁や障害物となるものからテーブルの端まで60cmのスペースが必要とされています。壁と壁に挟まれるスペースにテーブルを置く場合は、60cm×2プラステーブルの奥行き寸法が必要となります。一般的なダイニングテーブルの奥行きが85cmですので、少なくとも2050mmのスペースが必要となります。

また、椅子に座っている人の後ろを通る必要がある場合は、壁や障害物から110cm離れていると、問題なく通行できるとされています。先ほどの60cmとともに覚えておいておくと良いかと思います。

ダイニングテーブルのサイズを考える際に、テーブルと椅子との関係も重要になってきます。特に高さについては快適性と直結するので注意が必要です。ここで目安となるのが差尺といわれる指標です。差尺とはテーブル天板の上までの高さから椅子の座面高の数値を引いた長さのことです。この差尺の数値が27cm〜30cmが人間工学的によしとされています。日本で作られている椅子の平均的な座面高が40〜42cm程度です。これらの椅子に合わせるとなると68〜70cmが適しているとなります。ソリウッドではテーブル高70cmを標準としていますが、お客様のご要望に応じて調整することが可能です。最近では少し低めの65〜68cmの高さでご注文される方もいらっしゃいます。椅子の高さについても、脚をカットすることで座面高を低くすることが出来ます。椅子のデザインによっては全体のフォルムに少し影響がでる場合もありますが、使い勝手も優先して考えるほうが長く使うには良いのではないかと考えます。

続く

賢木@吉祥寺

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