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家具屋で働く双子のブログ
薄くても耳つきがいい!という方へ【No.1614】
「耳つきのテーブルは魅力的だけど、あんまり分厚い天板は圧迫感もでるし、ちょっと嫌だな」と思っている方にオススメのテーブルがあります。W56テーブル(ウォールナット材耳つき2枚はぎテーブル)です。全体像はこんな感じになります。
こちらの板で製作できる最大のサイズはW1700×D850−900程度になります。両端は中央より色が薄い白太の部分が入ります。これはウォールナット材の特色でもあるので、耳つきの場合はさけて通れないものです。今回のW56テーブルは幅をだすために片方の板の反対側にも少し白太が残っている部分があります。天板の中央にある白い線のような模様がその部分です。真ん中にうっすらと白い線が入るようになるので、白太が中央に入らないウォールナット材の天板に比べると、ほんの少し明るい表情の天板に仕上がります。ウォールナット材は落ち着きがあるけど、部屋の全体が暗くなり過ぎるのは抵抗があるといった意見も聞くことがあります。真ん中に白太が入っているとその問題が少し緩和されるかと思います。
木目はウォールナットとしては少し大人しめの感じがしますが、注目して頂きたいのが耳に近い部分の模様です。横に少しシワがよったようなところがあります。この部分をオイルで仕上げるとキラキラした模様になります。
先日仕入れを担当している瑞木@相模湖が吉祥寺ショールームに来た際に、板に直接書き込んでいきました。木目が素直なものも魅力がありますが、こちらの板のように個性的な模様があるものもこれぞ一点モノといった感じで耳つきテーブルの醍醐味だと思います。
また、こちらの板にはちらほら節が見受けられます。節とは立木の状態であったときに枝がはえていた部分となります。節には生節と死節の2つがあります。枝が生きたまま包み込まれたのが生節で、枝が枯れてから包み込まれたのものを死節といいます。死節の場合、製材したあとに節の部分がごっそりと抜け落ちることがあります。木材の価値としては、節が全くない板が「無節」といって高級品とされています。当然、価格も高くなります。節があっても木材の強度が弱いということはほとんどありません。むしろ、木には枝がはえているのが普通です。枝があれば製材したときに節がでてくるのは自然なことです。ストレートカットのようにサイズオーダーで製作するテーブルnつきましては、大きな節があるような場合は、板自体をはじくか天板の裏に節がくるようにつかうといったものが一般的ですが、よりナチュラルな耳つきテーブルでは、節があっても積極的に使っていこうという姿勢で取り組んだいます。というのも、木材の価値的には低くても、節の周りには複雑な模様がでることが多く、節まわりの木目の出方がかっこいいというプラスの面もあります。
節が集中的に集まっているところがあります。節の中心部分は割れが入りやすく穴が生じている部分もあります。これらの節は全てすっぽり抜けることはありませんが、テーブルとして使うには、穴を埋める必要があります。節の部分を平滑に仕上げるには、凹んだ部分を樹脂で埋めることになります。
使っているのはエポキシ樹脂でレジンと呼ばれているものです。2つの液体を混ぜ合わせ節の部分に流し込みます。わりとすぐに硬化がはじまりますが、ゆっくり時間をかけて固まるのを待ちます。このままでは樹脂の部分が盛り上がってしまっていますが、鑿などで木部とレベルを合わせていきます。樹脂を埋める以外にも、節が抜け落ちた部分に同型の木片を埋め込むといったやり方もあります。ソリウッドでは、どちらかというと樹脂で埋める方法ととることが多いです。
W56テーブルの話に戻りますが、吉祥寺ショールームには仕掛かり中の状態で展示しています。サイズもW1700以下であればご希望のサイズで製作することがあります。こちらの板でテーブルを製作した場合、価格は¥273,240(消費税込み)となります。こちらの価格には定番の4つのデザインから選んで頂ける4本脚が込みの価格になります。こちらの天板はもちろん1点モノとなりますので、同じものは二度と製作出来ません。ご興味のある方はお早めにご連絡ください。
賢木@吉祥寺
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