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家具屋で働く双子のブログ
ダイニングテーブルの厚さ【No.1333】
10月も1週間が過ぎ、東京でも朝晩は外にでると寒いと思うような季節になってきました。最近のブログエントリーでも紹介しているように、読書の秋をイメージしたショールームのレイアウト変更や耳つきテーブルの仕入れや木取りを担当している瑞木@相模湖による動画での耳つき天板の紹介など新たな試みを動きだしています。そして、吉祥寺ショールームでも近いうちに新たな企画がスタートする予定です。準備整いましたら、このブログでも紹介したいと思います。無垢材にこだわる家具工房だから出来ることなどをどんどん打ち出していきたいと思っています。
さて、今日のブログではダイニングテーブル天板の厚みについて書きます。
無垢材のダイニングテーブルを検討する際に、ダイニングテーブルの天板厚を真っ先に考える人は少ないかもしれません。言われてみると、「見た目」にも「強度」にも深く関係している要素ではありますが、検討する人の意識は高くありません。その一番の理由は、選択の余地がない場合が多いからだと思います。既製品でも天板の樹種や大きさを選ぶことができるものがありますが、天板の厚みまで選べるということはオーダーで製作する場合でも多くはないかもしれません。
通常、無垢材の天板を製作する際には、仕上がりの厚みより5mm〜20mm厚い材料を使うことになります。これは乾燥を得て少しねじれたり、反ったりしているため、平面を出すために削っていかなくてはいけないからです。例えばウォールナット材を40mmに仕上げたい場合、材木屋さんにウォールナット材の厚み8/4インチという板を持ってきてもらうよう頼みます。ウォールナット材は原産地はアメリカで、日本に多く入ってきているのは、現地で製材された板です。そのため、寸法表記はインチになります。8/4インチは、簡単にいってしまうと2インチです。1インチは25.4mmなので、8/4インチは50.8mmになります。では、ウォールナット材を30mmに仕上げたい場合はどうなるでしょうか?同じ8/4インチの板を使うことも当然出来ますが、10mmぐらいは無駄に削ることになってしまいます。そのため、8/4インチよりも薄く製材された板を頼むことになります。ワンサイズ下のものは6/4インチになります。つまり、1.5インチに製材された板になります。6/4インチは38.1mmになります。こうすることで、なるべく無駄に削ることを避けるよう材を仕入れています。ですので、製作する側としては、厚みを選べるようにすると、それに応じて仕入れて在庫にする板の種類を増やさなければいけなくなります。コストを考えると仕入れる材の種類は絞ったほうが在庫リスクを少なくすることが出来ます。
このことが、天板厚を豊富に選べるテーブルがない理由の一つになります。
ソリウッドのストレートカットテーブルは、ウォールナット材、チェリー材、メープル材の3つの樹種ですと、天板厚が30mmと40mmの2種類が選べます。
では、この厚みの違いでどんなことが変わってくるのでしょうか?
ひと言で言ってしまうと「見た目」が最も違う点です。10mmは1cmですので、たいした差ではないように思いますが、実際のところ、結構違います。
上の写真は天板厚が40mmのチェリー材のテーブル天板です。そして、下の写真が天板厚が30mmのチェリー材テーブルです。
やはり40mmのほうが重厚感を感じます。
多くの方が天板が厚いほうが強度も増すのではないかと考えると思います。その通りで板の厚みが増せばある程度、強度も増すと考えることが出来ます。ですが、テーブル天板として使うのであれば、30mmの厚みの板でも十二分の強度が保てます。30mm薄くなってしまうと、重たいものをのせるとたわんでしまったりすることが出てくる可能性が高まります。
結論として、テーブルの天板厚が選べる場合は、強度の差がないことを確認の上、「見た目」の好みで選んでしまって良いと考えます。分厚い重厚感があるものをお望みであれば40mm、すっきりとした印象にしたいのであれば30mmといった感じで考えてみてください。
※関連ブログリンクの追加(2017年11月26日)
無垢材テーブルと椅子4脚、予算40万円でシミュレーションしてみました。【No.2008】
賢木@吉祥寺
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