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家具屋で働く双子のブログ
無垢材ならではの模様がでてるイタヤカエデのテーブル天板【No.1323】
今日はまず連絡事項を書かせて頂きます。募集をしていた10月18日スタートのソリウッド木工教室基礎1年コースは定員に達したため、募集を終了させて頂きました。ご入会頂いた方、お問い合わせ頂いた方、ありがとうございました。
今後は4月スタート予定のクラスを案内させて頂きます。4月スタートの募集要項はまで出来ておりませんが、早急に用意する予定でおります。詳細が決まり次第、ソリウッドのウェブサイトにも掲載致します。
さて、今日は吉祥寺ショールームに展示している現品販売の耳つき天板を一つピックアップしてその天板の特徴などを紹介したいと思います。今日取りあげるのは、先日入荷したばかりの新作イタヤカエデの天板です。
まずは全体像をご覧頂きます。
天板の大きさはW1500×D860〜880、天板厚は42mm、はぎ枚数は4枚となります。耳つきの天板ではありますが、耳のカタチはおとなしくほぼ長方形に近いといえると思います。こちらの板は仕入れを担当している瑞木@相模湖が市場で競り落としてきた2枚の板を使っています。この2枚の板は同じ丸太からとれた2枚の板なので色味や木目の感じが似ています。2枚の板を使っているけど、4枚はぎということに疑問を持った方もいらっしゃると思います。まずはその点を解説していきます。
イタヤカエデは乾燥の工程で板が大きくねじれることがあります。しっかりと乾燥が済んでしまうと安定するので乾燥後はそこまで気にする必要がありません。大きくねじれた板を平らにしようとするとたくさんけずらなくてはなりません。幅が広い板の場合はなおさらです。通常は1cm程度削れば平面がでることが多いですが、イタヤカエデの場合それ以上削らなくてはならない場合があります。この板も乾燥中にねじれが生じていました。乾燥前の状態では幅があったので、2枚はぎでも十分な大きさにすることができる板でした。ところが、ねじれが生じてこのまま幅を維持しながら、平面をだすと相当削らなければならず、天板の厚みが薄くなる恐れがありました。そこで、ねじれが生じている板を真ん中から割って2枚の板にします。幅が狭くなるのど、削らなければいけない部分も少なくなります。こうすることで、仕上がりの天板厚が40mm以上が保てるようになりました。
2枚の板なのに、4枚はぎの天板になった裏側にはそういったことがあったのです。
では次に木目の特徴をみていきましょう。
今日紹介する大きな特徴は3つの点です。
①虎斑?不思議な模様
上の写真でpoint1と丸で囲ってある部分には、斜めに線状の模様がでています。この部分だけでなく、端の板2枚にはこのような模様をした部分が多くあります。模様といっても同系色なので、遠くから目立つような感じではありません。雰囲気が近い感じだと、ナラ材の柾目にでる虎斑のような感じです。ナラ材の虎斑は、虎のカラダにでる模様に似ているので、こういった名前がついています。
その部分をアップしたのが上の写真です。写真だと傷をついているようにみえるかもしれませんが、触ってみると平坦であることがわかります。こうした模様はイタヤカエデによくかというとそうでもないです。仕入れ担当の瑞木@相模湖も珍しい模様と言っています。
②アクセントになる入り皮部分
全体写真の中央より下部分に縦に長い黒色の模様が入っています。これは入り皮と呼ばれる部分です。入り皮は木が立木の時に、なんらかの事情で樹皮に傷ができ、その部分は成長せずに皮ごと巻き込まれてしまった部分をいいます。
この天板だと近い部分に2つの入り皮があります。隙間があいている部分は樹脂を埋め込んで平滑にしています。入り皮部分を板の欠点とする傾向がありますが、きちんと処理してあげれば自然の神秘や不思議を感じる模様になります。個人的には入り皮はアクセントにもなるので、入っているほうが格好よく感じます。
③ギザギザな耳
この天板の耳をよくみると、縦に割れ目が入ったようなギザギザしているところがあります。
よくみると、先ほど①で取りあげた天板票表面に出ている珍しい木目に合わせてこのギザギザがついています。イタヤカエデの場合、ゴツゴツした耳部分になることが多いのですが、この天板はゴツゴツというよりギザギザです。これもなかなか珍しいのではないでしょうか?木目にそっているところもGoodです。
最後にこちらの天板でテーブルを作った場合の価格を紹介します。4本脚を含んで214,920円(消費税込み)となります。耳つきの天板としてはお求めやすい価格だと思います。自然の魅力がたっぷり詰まったこちらの天板、ぜひ一度吉祥寺ショールームまで見にいらしてください。
賢木@吉祥寺
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