2015.08.20

ソリウッド木工教室の共通課題は・・・【No.1285】

10月スタートの基礎1年コースの募集が始まっています。すでに資料請求や入会申込を頂いていますが、まだ定員には達していませんので、まだまだ募集中です。基礎1年コースは、共通課題の製作を通して、道具の仕込み方、無垢材の使い方、基本的な木工技術を学ぶカリキュラムになっています。

共通課題は、タモ材の花台(電話台としても使える)になります。タモ材は、無垢材家具の中ではポピュラーな材ですが、堅く強度もありながら、作業する上でのクセがすくなく加工はしやすい材といえます。そういった意味でも、はじめて広葉樹を使った家具作りには適しているといえます。こちらの花台は、天板と脚の部分に分かれており天板と脚はビスで留めています。

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上の写真が共通課題であるタモ材の花台です。シンプルではありますが、木工の基本が詰まった家具になります。

脚の部分は貫と幕板がついています。これらは臍組みといわれる伝統的なくぎを使わない接合方法です。ほぞ組みは最も基本的な接合方法です。一方の部材の端をカットして凸の部分を作ります。もう一方の部材は穴をあける要領で凹の部分を作ります。そこに接着剤をつけて組み合わせて固定します。皆さんも一度は目にしたことがあるかなと思います。

最近では木工道具や電動工具が進歩し、ビスケットジョインターなどといったほぞ組みを使わなくても、強固に接合できるやり方が普及しています。ほぞ組みもハンドトリマーなどの電動工具を使っても加工が可能です。しかし、ソリウッド木工教室は「手道具を使った家具作り」がコンセプトの1つですので、こういった電動工具はつかわず、鑿や鋸を使ってほぞの加工をしていきます。

脚のほぞ加工が終わると、天板の加工に入ります。天板は複数の板を接ぎ合わせて製作します。接ぎ加工が終わると、4隅に配置する脚の木口が見えるように、切り欠きの加工をします。切り欠くには、もちろん手道具である鋸を使います。

脚と天板の加工が終わると、脚の組み立て作業と全体の組立てといった工程に進んでいきます。組立てが終わりると最後に塗装の工程が待っています。塗装はオイル仕上げになります。オイル仕上げは、植物性のオイルを主成分とした家具用オイルで、ソリウッドでは普段の家具作りには、ドイツのリボス社というメーカーのオイルを主に使っています。もちろん、木工教室でもこのリボスオイルを使います。オイル自体を塗る作業はさほど難しくありませんが、ムラをださないためには塗った後にしっかりと拭き取るという作業が重要になってきます。せっかく頑張って組み上げた花台ですから、最後に失敗しないように慎重に作業を進めましょう。

こうして、全ての工程が終わり、タモ材の花台製作が完了となります。

基礎1年コースでは、この花台を12回の教室で製作していきますが、当然、人によって作業スピードが違います。カリキュラム自体は初心者の方で慎重に作業を進める方でも焦らず作業出来るようにカリキュラム自体はゆったりと組んでいます。作業の進行に差がでてしまうことがありますが、なるべくその人のペースに合わせて指導するように心がけています。もし、12回かからずに全ての作業が終わってしまった場合は、その都度ご希望を聞きながら、他の課題を設定したり、次の応用コースに進まれる方は自由製作にむけた準備などをやって頂きます。

今日はソリウッド木工教室の製作工程について、少し詳しく解説してみました。興味のある方はぜひ資料請求をしてみてください。資料の請求はinfo@soliwood-crafisまでメールでご連絡ください。

最後に、基礎1年コースを修了した生徒さんから頂いた感想を紹介したいと思います。

「楽しかったです!木工は初めての体験でしたが、初心者向けの優しい教え方でした。いつも親切に説明してくれて本当にありがとうございます。」(Rさん)

賢木@吉祥寺

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