2015.07.06

耳つきテーブル用板は管理番号をつけて樹皮を剥がすして天然乾燥させます。

雨が続いていますね。やはり梅雨の時期は雨が多いです。雨が降ってしまうと外でやる仕事が溜まってしまいます。今日は狭いスペースながら雨がしのげる屋根の下で6月の材木市場で仕入れた板のラベル付けと樹皮剥がしをしました。6月の材木市場で仕入れた板については以前に書きました。内容を知りたい方はこちらのブログエントリーもご覧になって下さい。

材木市場でチェリー材とクリ材の板を買い付けてきました。

材木市場で仕入れた木材には管理番号を1枚1枚につけています。同じような板がたくさんあるので1枚1枚を区別できるように番号を振っています。付けている番号は6ケタの数字と1ケタのアルファベットです。

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最初の2ケタは樹種を表しています。81はカバ材です。次の2ケタは仕入れた年を表しています。15は2015年に仕入れたという意味です。仕入れた年が入っているとどのぐらい乾燥しているかがなんとなく分かります。2015年に仕入れた材という事はまだあまり乾燥していないなとか2013年に仕入れた材なら天然乾燥は十分にできているから木材乾燥庫に入れて人工乾燥させようといった判断ができます。最後の2ケタは通し番号です。(1年でリセットされます) アルファベットは仕入れた担当者のイニシャルです。Zは私(瑞木@相模湖)を指しています。Mとイニシャルがもう一人いるので区別するためにZを使っています。よって811505Zは瑞木@相模湖が2015年に仕入れたカバ材の板の5枚目ということになります。

木材は桟積みといった方法で保管します。1枚1枚の間に桟を置いて重ねていきます。そうすれば風通しがよくなって乾燥しやすくなります。桟を入れていないと板と板の間に水分が溜まって腐敗したりしてしまいます。そのため木材を保管する場合は桟をかませて積み重ねていきます。なので木口で管理番号が分かるようになっていると便利です。ソリウッドではダイモで打ったテープを木口にホッチキス留めにしています。

大変なのは樹皮を剥がす方です。耳つきテーブルを製作する場合は耳の損傷をできるだけ少なくしたいものです。伐倒や丸太の輸送時に耳が損傷することはよくある事です。しかし、それ以外は綺麗に保っておきたいんですね。そうなると1枚1枚手作業で樹皮を剥がしていくしかありません。皮剥き機という樹皮を剥く機械はあります。が、この機械で樹皮を剥くと耳の部分がバリバリになってしまいます。そうなった耳を整えると木部が表にでてきて、耳の部分にも木目が現れる事になります。それはあまり格好良くないので皮剥き機で樹皮を剥ぐのは好きじゃありません。(効率はよくなりますが…)

当然ですが樹皮はそれなりの力でついています。簡単にペリペリ剥がれるようになっている訳ではないです。
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このようにして樹皮を剥がしていきます。スルスルと簡単にキレイに剥がれるケースもあるし、ポロポロと表面が落ちるだけでなかなか剥がれてくれないケースもあります。樹種によっても剥がしやすいもの、剥がしにくいものがあります。ケヤキ、トチ、クリなどは比較的スルスルと剥がせる場合が多いです。繊維の結びつきが強いようできっかけがあればドンドンと剥がしていけます。カバ、ミズメ、カエデ、タモといった樹種はガッチリくいついていてとても剥がしにくいです。また繊維の結びつきが弱いようでポロポロと表面のみが剥がれていきます。こうなると1枚の板の樹皮を剥がすのに30分から1時間ほど掛かる時もあります。今回仕入れたチェリーとクリは比較的剥がしやすい樹皮が多かったです。それでも半日で20枚程度しか剥がせなかったです。

剥がすのに苦労する樹皮ですが、付いたまま放っておくと虫が樹皮の内側を食い散らしてしまいます。虫喰いの痕も面白いカタチになりますが、ありすぎるとちょっとクドくなるので出来れば虫が食べる前に剥がしておきたいんですね。

瑞木@相模湖

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