2015.04.08

椅子に関わる聞き慣れない単語をわかりやすく解説します

ちょっと間があいてしまいましたが、家具選びの際に出くわす用語について解説していく「聞き慣れない単語をわかりやすく解説します」シリーズを書こうと思います。これまでは主にテーブル選びの際に出てくる単語について書きましたが、今日は椅子選びの際によく目にする家具用語を取りあげます。

スタッキング

スタッキングとは、重ねるという意味があります。椅子の仕様でスタッキング可能といった表記をみることがあります。そういった椅子は同じ椅子を何脚か重ねて収納できる構造をしているということになります。会議用の椅子などに多いタイプです。木製の椅子では珍しいほうだと思いますが、ソリウッドで扱うisu-worksのGシリーズは4脚ぐらいまでスタッキングが可能です。Gシリーズには、HUGTAGPEGMAGMEGLOGの5つのデザインがあります。この5つのデザインの椅子は後ろ脚と座面の接合部分を工夫してスタッキングが可能となっています。

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こちらはHUGチェアを2脚重ねておいた状態です。重ねた姿もかっこいいです。

蜜蝋ワックス

蜜蝋ワックスは、無垢材家具の仕上げに使われるものです。蜜蝋は字のごとく、ミツバチの体内から分泌されたロウで作られた蜜の巣を加熱・圧搾して採取したものです。オイルと同様に、塗膜を作る仕上げ方法ではないので、自然なつやと肌触りが得られます。また、蜜蝋も自然原料のみで作られていることが多く、有害な化学物質などが入っていません。そのため、小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心して使って頂けます。ソリウッドで扱っている椅子のうち、徳島県にある宮崎椅子製作所の椅子は蜜蝋ワックスで仕上げてあります。

曲げ木

こちらも文字のごとく木を曲げて家具の部品に使われているものを指します。曲げ木のやり方はいくつか方法があります。薄い無垢材を何枚か接着剤でつけ、型にはめて曲げる積層、曲げる板の内側に鋸で切れ目をいれて曲げていく挽き曲げ、板を蒸気で蒸し、柔らかくなったところで型にはめて曲げる熱曲げが代表的な曲げ木の方法です。

曲げ木は椅子の背もたれに使われることが多いです。椅子の座り心地を良くするには、背もたれは背中の形状に合わせてカーブさせることが絶対に必要です。そのため、木を曲げる技術が取り入れらています。

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例えば宮崎椅子製作所のLUNAチェア(上の写真)は、背もたれのカーブがかなり丸いです。これは蒸して木を柔らかくして曲げる方法で曲げられています。元々はまっすぐな板だと思うとほんと良く曲がっています。

ちなみにこの曲がっている部分は「笠木」とも呼ばれます。椅子の背もたれで一番上部に横渡しされている部分が笠木です。笠木の下にある横渡しの部材は「背貫」といいます。また、笠木から縦につけられている部材を「背板」といいます。普段は背もたれと呼ぶことが多いですが、実はそれぞれに名前がつけられています。

ざぐり(座繰り)

椅子の座面に無垢材が使われているものを「板座」と呼びます。その木の座面を人間のおしりのカタチにあうように掘り込むことを「ざぐり」といいます。「ざぐり」の形状は椅子のデザインによってまちまちです。板座の場合、この「ざぐり」で座り心地が変わってくることがあります。加工する側からすると、大まかには機械加工ができますが、最後は人の手で仕上げる必要が出てくるので、手間がかかるともいえます。しかし、この手間があるからこそ板座でも堅さを感じない座り心地が実現できるのです。また、「ざぐり」を施したあとを平滑に仕上げず、滑り止めのため、あけて凹凸をのこして仕上げてあるものをあります。

今日は、椅子に関する専門用語についてまとめてみました。ここに取りあげていないもので、よく意味がわからない家具用語に出くわすこともあると思います。そういったものがあれば、ソリウッドの吉祥寺ショールームで気軽にスタッフに聞いてみてください。

賢木@吉祥寺

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