2014.12.17

チェリー材のテーブルの特徴とコーディネート例

先日のブログエントリーで、ソリウッドの売れ筋の材はウォールナットと紹介しました。

ウォールナット材のテーブルの特徴とコーディネート例

では、その次に人気がある樹種は何か?ということになると、「チェリー材」なります。チェリー材は、無垢材の魅力のひとつである経年変化が味わえる、ウォールナット同様、言葉では表現が難しい色味とずっと触っていたいと思う滑らかな肌触りである点が人気の理由といえます。

チェリー材と聞くと「さくら」を思い浮かべる方が多いでしょう。ですが、家具で使われるチェリー材は、北米産のブラックチェリーであることが多いです。ですので、「さくら」というより「さくらんぼ」のほうが正確な日本語の表現になります。ちなみに、有名なサクラの木、ソメイヨシノは園芸種として作られたもので、製材して家具などに使われることはほとんどありません。

今日はチェリー材の特徴を納品した事例とともに改めて紹介していきます。

まずは、先日納品させて頂いたばかりのチェリー材のテーブルと椅子です。テーブルは定番のストレートカットの5枚はぎ天板に、脚はTypeT という斜めテーパー4本脚で製作しました。椅子は同じくチェリー材でRINチェア2脚とMEGチェア2脚の組み合わせです。

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チェリー材は、経年変化の激しい樹種ですが、色の変化は納品後半年もすれば少し色が変わったのがわかるぐらいです。完成したばかりのチェリー材は薄いピンクがかった褐色です。色が濃くなったものと比べると、この時点でのほううが木目の濃淡の差がはっきりしているので、木目が少し目立ちます。

こちらのお宅は、針葉樹のフローリングでした。スギやマツといった針葉樹のフローリングも経年変化で色がどんどん濃くなります。新しい状態では、チェリー材と少しコントラストがあるコーディネートになりますが、段々同系色に近づいていきます。

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上の写真は、また別のチェリー材のテーブル天板です。

チェリー材の板をよくみてみると、所々黒い点になっているところがあります。これはガムスポットといわれる部分で、樹液がたまって出来た模様になります。マツヤニ等と違って、ここを触ってもベタつくといったこともありませんし、ここから樹液が出てくるといったこともないので、安心してご使用頂けます。このガムスポットは、ヤマザクラやミズメザクラなどのサクラ系の樹種にはほとんど見られません。この黒い点をみると、ブラックチェリーだなとわります。人によっては、これを欠点とみなし、嫌がる人もいるみたいですが、私は自然の味な気がしてむしろ好きなところであります。

つぎに、耳つきのチェリー材テーブルをみていきます。

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ウォールナットもそうですが、チェリー材でも端の部分は中心に比べ、色が薄く白っぽい感じです。この部分については、時間が経っても色の変化は少ないので、ずっとこんな色味のままといえます。他の部分が濃くなってくると端とのコントラストは少し強くなります。

最後に、チェリー材チェアとファブリックの組み合わせをみていきます。ご注文頂いた例をみてみると、布地の場合、チェリー材とグレー、グリーン、イエロー系のファブリックの組み合わせが多いと感じます。

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こちらの椅子は宮崎椅子さんのUUチェアで、チェリーとグレー系布地との組み合わせです。残念ながらこちらの布地はすでに廃盤となってしまったものですが、グレーとの組み合わせが合うことがわかって頂けると思います。

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最後に、チェリー材のテーブルに違う樹種の椅子を合わせた事例を紹介します。

こちらの椅子はブナ材のHakuチェアです。ブナ材はチェリー材に比べると白がちょっと強い樹種です。同じチェリーの椅子を合わせるより、少し明るい雰囲気になります。チェリー材のフローリングにチェリ材のテーブルを合わせた場合、変化をつけたいのであれば、ブナ材は最適な木になります。チェリー材もブナ材もこちらのようにポップな明るい緑色も合いますね。

 賢木@吉祥寺

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