2017.09.20

座面がやや硬めの木の椅子【No.2047】

先日、よく質問される「木の座面ってどうですか?」というテーマについてブログを書きました。

木の座面ってどうですか?【No.2044】

このブログでは、木の椅子でさらに座面が木のものにスポットをあててメリット・デメリットを書きました。木の座面だと当然、クッション性のあるファブリックの座面に比べるとお尻との設置面はより硬く感じます。長時間座っていると少し苦痛になることもあるかもしれません。ですが、座面が硬い=座り心地が悪いというわけでもないというのが私個人の考えです。ソファーであればふかふかで体を預けると沈み込むほうがリラックスできるということがあるかもしれませんが、椅子では必ずしもふかふかの座面が心地よいとは言えないと思います。これは、木の座面だけでなく、ファブリックで覆われているものではいえます。それはファブリックで覆われている椅子でもなかにはいっている弾力性のあるウレタンフォームなどの量やそれを置く方法などで硬さが変わってくるからです。

一般的なファブリック、ベニヤ板のような薄い板にクッション材となるウレタンフォームをのせて、その上から布もしくは革をかぶせ、タッカーといわれるホッチキスのような道具で台座となる板とファブリックを留めます。このときにのせるウレタンフォームの厚みや量で座ったときに感じる硬さが変わってきます。座面の硬さは椅子それぞれの特徴があります。同じメーカーで製作しているものや同じデザイナーがデザインしているものでも椅子によって座面の硬さはそれぞれです。ソリウッドの吉祥寺ショップにある多数の椅子に腰をかけてみると、その違いがわかると思います。椅子の購入を検討する際は、デザインだけでなく座面の硬さにも注目をしてみてください。いくつかの椅子に座ってみると、座面が沈みこむような感じがなくても体がしっかりと支えられ無理なく座ることができるのがわかって頂けると思います。

今日はソリウッドのショップでご注文を受け付けている椅子のなかで、比較的座面が硬いものを紹介します。

Haku(宮崎椅子製作所)

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Hakuチェアは、千葉禎さんがデザインをして徳島にある椅子メーカーの宮崎椅子製作所さんが製作している椅子です。全体のフォルムはザ・椅子といった印象ですが、スリムで細かい点にまでこだわってデザイン&製作がされているのがわかる椅子です。こちらの椅子が椅子の枠組みに座面が乗っかっているという一般的な椅子の構造ではなく、座面も含めた一体構造になっています。全体のフォルムもスリムですが、座面スリムな印象で座ってみるとあまりクッション性は感じません。正面や裏からみると、分厚い座面に見えますが、前後は木の貫をそのままファブリックで包みこんでいるので、見える厚さ全てがウレタンフォームが入っているわけでなく、座面の上面に薄くはいっています。それでも背もたれの絶妙なカーブなどで心地よく体を支えてくれます。ご注文頂く方は、もとから肘掛けのないシンプルな椅子をお探しの方が多い印象ですが、座ってみてこれが1番しっくりくるとおっしゃる方もかなりいます。

UUチェア(宮崎椅子製作所)

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同じく宮崎椅子製作所さんのUUチェアです。こちらはデザイナーの小泉誠さんがデザインした椅子です。上からみると、Uの字型にカーブした背もたれと背もたれと一体化した肘掛け部分が2つあるのでUUチェアと名付けられいます。ソリウッドでは、宮崎椅子製作所さんの椅子全てを扱っているわけではないのですが、扱いのある椅子の中では注文数が多い椅子になります。斬新な見た目が目をひきますが、男性の方でもゆったりと心地よく体を預けることが出来ます。座面もHakuチェアほどではありませんが、やや硬めの印象が残ります。

やや硬めの座面のほうが好みという方もいらっしゃると思います。ぜひ木の座面の椅子とともにこれらの椅子も検討のリストに入れて頂ければと思います。

賢木@吉祥寺

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