2017.08.22

現品販売の耳つきテーブルも用意しました。【No.2018】

ソリウッドでは長方形をしているストレートカットテーブルの他に耳つきテーブルを製作、販売をしています。耳つきテーブルは樹皮が付いていた部分をそのまま活かしてテーブル天板にしたものです。樹皮が付いていた部分は一本一本の丸太によって形が違うので一枚も同じものがありません。もちろんストレートカットテーブルに使用している板も一枚一枚違う板ですので木目は違いますが、形はどれも長方形(正方形)になります。耳つきテーブの場合は形も一枚一枚違うものになります。

耳つきテーブルを製作するためには耳つきの板を確保しなければいけません。ウォールナットやチェリーといった北米産の木材は現地で耳をカットした板がたくさん製造されています。それらが日本に多く輸入されています。ソリウッドでもこうした板を多数使用しています。基本的に海外から板の状態で日本に入ってくるものは耳がカットされているものがほとんどです。外国産木材の耳つき板を手に入れるためには丸太のまま日本に輸入して、日本の製材所で製材する必要があります。丸太のまま購入することもできますし、日本の製材所で製材した板を仕入れることも可能です。丸太のまま購入すれば都合の良いように製材することができます。厚みを自分たちの都合で決められるのがメリットですが、どんな板が取れるかは製材してみないと分からないというデメリットもあります。特にウォールナット材の場合は中に釘や針金が入っている場合が多く(たまに銃弾が入っているケースもあります)、最悪製材が途中で終わってしまうこともあります。せっかく太くでまっすぐな丸太を仕入れても(たいていの場合は高額)、満足する板を得ることもできないとかなり損になります。そういった意味では丸太を購入して製材するのは大きな賭けになります。

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というわけで現在ではソリウッドは丸太を購入することは少なくなっています。数年前にカバの丸太を購入して製材しましたが、それ以降丸太の製材をしていません。基本的にすでに製材されている板を仕入れています。製材してある板を仕入れるメリットは木目を見て選べるという点です。やはりどんな木目の板かはテーブル天板の出来に大きく影響しますので…

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こちらは先日納品したトチ材の耳つきテーブル天板です。ほぼ真ん中の位置で2枚の板をはぎ合わせています。なので木目がほぼ左右対称になっています。なかなか面白い木目のテーブル天板になりました。

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荒削りした状態の写真がこれです。この状態からはぎ合わせて、仕上げをすると先ほどのように仕上がります。これらの板は2枚セットで仕入れたものです。隣り合った2枚の板だからこそこうした木目がほぼ左右対称になるテーブル天板を製作することができます。こうしたはぎ合わせをしたテーブル天板をブックマッチ天板と言います。ブックマッチ天板は同じ丸太から製材した板でしか製作できないので必然的に板の木目や色が同じで統一感のある天板になります。

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こちらはチェリー材の耳つき5枚はぎテーブルです。こちらはすでに仕上がっていて現品テーブルとして販売しています。現在は吉祥寺ショップに展示してあります。同じくチェリー材の80mm角脚が付いて販売しています。これらか製作する必要がないので早めに納品することができます。気になる方はぜひ吉祥寺ショップにきてご覧になってください。ソリウッドでは現品で販売する耳つきテーブルも増やしていこうと画策しています。2枚はぎなどのテーブルは現状通りにオーダー製作が多くなりますが、はぎ枚数が多めの耳つきテーブルは現品で販売するようにしていきます。

瑞木@相模湖

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