2018.12.16

【No.2495】カバ(樺)という木

無垢材のテーブルに興味を持たれた方は、樹種について少し知っておこうと思うかと思います。最近では、ウォールナット材やチェリー材など北米からの輸入材が人気もあり、無垢材家具の定番として扱われています。いくつかの無垢材家具屋さんを覗いてみると、この二つのどちらかは展示されているといった具合だと思います。いわば現在の人気ツートップとして君臨するウォールナットとチェリーですが、家具で使われる樹種はこの二つ以外にもあります。世の中には24万種ほどの樹種が存在されるといわれていますが、産地や細かな違いによる分類によると恐ろしく多くなります。家具を検討する上では、この全てを知る必要は全くなく、よく聞く数種類の特徴などを把握しておけば、困ることはないと思います。無垢材家具に使われる代表的なものであれば、ナラ・オーク系、タモ・アッシュ系、クルミ系、カエデ・メープル系、ウォールナット系、チェリー系、カバ系、チーク材、ケヤキ材、トチ材といったところでしょうか。
今日のブログでは、無垢材家具としては少しマイナーであまり知られていないカバ材を紹介します。
まず、カバ材とはカバノキ科に属する木の一般名称だと思ってください。カバと表記すると動物のカバがすぐに想起されますが、もちろん動物のカバから名前が付けられているわけではありません。漢字で樺と書いたほうがピンとくる方も多いと思います。樺だと有名なのは白樺です。東北地方や北海道でよく見られますが、樹皮の部分が白いのが特徴です。樹皮が白いので写真映えもしますし、たくさんの木があってもすぐに見分けがつきます。白樺が家具で使われることはあまりないのですが、ソリウッドではテーブルを製作して販売したこともあります。他には、マカバ、ウダイカンバ、メジロカバと個々に名前が付けられていて、種類が豊富です。材木の世界では、この中でマカバが別格で、北海道で採れるマカバは最高級材として高値で取引されています。家具に使われることがありますが、ほとんどの場合、マカバと表記されています。カバと表記されているものは、マカバ以外のカバ材でそれらをまとめて雑カバなどと言われることもあります。雑カバと言われると質が悪いような気がしてしまいますが、そんなことはありません。木の中でも硬く、表面を磨くとすべすべになるので家具には向いています。
カバ材は木の中心部分がやや赤みのある褐色で、外側は白っぽい色味をしています。木の外側の色味が薄いのは他の樹種でもよくあることで、ウォールナット材やチェリー材もそうです。ですが、カバ材はその白い部分が他の木に比べると面積が大きく、ものによっては中心部分よりも大きいものもあります。雑カバといわれるカバ材はあまり太くなる板ではないので、赤い部分だけ使うとすると歩留まりが非常に悪くなります。そこで、赤い部分と白い部分が同じくらいある板が数多く流通しています。その板をはぎ合わせると赤と白のストライプ模様になります。

こんな感じの個性的なテーブルもあります。
ソリウッドの吉祥寺ショップで現在販売しているすぐお届けできるテーブルにもカバ材はラインナップされています。今あるものは白い部分がほとんどの板で製作されているので、全体の印象は白っぽくなります。白く明るい材で耳つきのテーブルとなると候補になるのがカエデやトチといった樹種ぐらいであまり見かけないので、白っぽい明るい耳つきテーブルを探している方にはカバ材もオススメです。


こちらは8015という番号がつけられたカバ材の耳つきテーブルです。サイズはW1500×D850程度で高さはH700になります。脚はすぐお届けできるテーブル向けに開発した八の字型の脚がつきます。価格は脚も込みで、¥165,240-(消費税込み)となります。耳つきですが、税込で20万を切る価格はかなりお得だと思います。

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