2014.07.29

木材価格の変動を見据えて、良い仕入れができるようにしたい。

木材の値段がジリジリと上がってきています。特に外国産木材にその傾向があります。木材の価格も需要と供給のバランスで値段が決まります。要するに人気がある木材の値段は高くなり、人気のない木材の値段は低くなるという事です。これに各国の状況が加わり木材の値段に影響を与えていきます。

材木屋さんと木材の話をしていると、アメリカ・ロシア・中国の3つの状況についての話題がよく出てきます。アメリカ・ロシアは供給源としてキーとなる国、中国は買い手としてキーになる国です。中国の景気が良くなり、木材の確保をし始めると木材価格は上昇します。”中国がもの凄い勢いで材を集めていますよ。”なんて話をよく聞きます。売る方からしてみても、量をたくさん買ってくれて質もうるさい事を言わない中国は大事にしたい取引先となります。

特に値上がりが顕著なのは、ウォールナット材とナラ材、タモ材。ウォールナット材の良材を確保するのが数年前に比べると遙かに難しくなりました。日本でウォールナット材の価格上昇を支えているのは人気です。人気があってよく売れるので価格が高くなっています。それに加えてアメリカの経済が持ち直して少し余裕が出てきました。調子が良い時のアメリカ木材業界はかなり強気な態度を見せると言われています。まさに今がこの時で、ウォールナット材に関しては強気な態度を変えようしていません。こちらの値引き交渉には一切応じてくれないなんて話を聞きます。

そのため、ウォールナット材の耳つきテーブル用の板の確保が思うように進んでいません。幅が広い耳つき板が予算内で仕入れる事がきつくなりました。耳つき2枚はぎテーブル用の板が欲しくてもなかなか値段と見合う板がありません。現状として2枚はぎで耳つきテーブルになるウォールナット材の在庫は2セット分しかありません。
W1317 奥行きが800ミリの耳つきテーブルをお探しのあなたへ
→W1308 同じ丸太の板でつくるウォールナット材耳つきブックマッチ

はぎ枚数が4〜6枚ぐらいになるウォールナット材耳つき板はもう少し在庫があります。イメージとしてはこんな感じになります。
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同じアメリカ産広葉樹でもチェリー材の価格は安定しています。ここ数年で高くなったという事もありません。ウォールナット材と比べると人気度、知名度ともに少し下がりますが、材としては全く遜色ありません。国内の流通量はそれほど多くはありませんが、アメリカで製材、乾燥させた耳裁ち板は安定して供給されています。

耳つき板に関してもこの1年材木市場でコツコツと仕入れてだいぶ貯まってきました。乾燥がまだ終わっていませんが、随時乾燥させていますのでそのうち使えるようになった板が増えてくるでしょう。
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チェリー材はだんだんと色が濃くなって赤味が抜けて茶色に近づいていきます。艶も出てきて良い感じに変化していくのが特徴です。チェリー材のテーブルについて特徴をまとめたブログエントリーもあるので、興味がある方はこちらをお読み下さい。
チェリー無垢材テーブルが持つ3つのおすすめポイント

外国産の木材価格はいろいろな要因から影響を受けます。各国の景気や国際的な立場などなるべく情報を集めて今後どう動いていくのかを予想するのも大事な事です。なるべく多くの情報を集めて適切な仕入れが出来るように努めていきたいです。

瑞木@相模湖

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