2014.06.28

夏は涼しげな板座の椅子が心地よい。

isu-worksシリーズの板座がリニューアルされました。過去にもリニューアルした事を紹介した記事を賢木@吉祥寺が書いています。今回ナラ材の板座のLOGチェアを納品したので、もう一度紹介したいと思います。

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こちらがリニューアルした板座です。違いをハッキリされるために旧バージョンと比較してみましょう。

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こちらが旧バージョンのメープル材LOGチェアの板座面です。無垢材を横に貼り合わせてあり、はぎ面がV字に切り込みが入っていました。表面は他の部分と同じにツルツルに仕上がっていました。

新しい板座面は、5枚の板が縦に並ぶようになりました。板と板の間には少し隙間があいています。仕上げもバンドソーの刃物痕を残したザラザラした質感に変わりました。新しい板座は座るとすこし沈みこむような感覚がありますが、特に座り心地の変化はありません。

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上が旧バージョンのLOGチェア、下が新バージョンのLOGチェア。新バージョンは板の間に隙間が空いた事で軽やかな印象になりました。LOGチェアの場合、背に2本の板が使われています。新バージョンは座面の板が縦になった事で背から一つの流れになるようになりました。そのあたりの影響か、新バージョンの方がデザイン的にスッキリしているようにも感じます。

今回はLOGチェアに焦点を当てましたが、その他のisu-worksシリーズも同様に板座は新しくなりました。また、ゆったりサイズにLENチェア・RINチェアの板座も縦に板が貼ってあります。
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isu-worksシリーズは現在9種類が展開されています。どの椅子も座り心地が良く、完成度の高い椅子に仕上がっています。デザインは、札幌市在住の木工作家の高橋三太郎さんが担当しています。高橋三太郎さんは、椅子やベンチを得意とする木工家で、北海道をはじめとする公共施設に多くのベンチや椅子が採用されています。

製造しているのは、津別町にある山上木工さんです。長年にわたり木工製品の受注生産をしていた会社ですが、オリジナルのブランドを立ち上げたいという事で作られたのがisu-worksシリーズです。NC工作機を複数台もっていて、高度な技術力を持っています。木材の曲面加工などの難しい仕事も数多くやってきている会社です。NC工作機で削り出した部品を職人達が丁寧に組み立ています。isu-worksシリーズの椅子も細部の仕上げも丁寧にされていて、気持ちのよい製品になっています。

板座はクッション性がないために長時間座るとお尻が痛くなることがあります。座り心地も柔らかい布地張りの方が良く感じると思います。でも、食事など短時間ならば堅さも全く問題ないと思います。読書などに使う場合は別にクッションを用意するなどして対応すれば良いでしょう。

板座を選択されるお客様は、「ファブリックにした際の汚れが気になる」「座面を交換する必要がない」といった点にメリットを感じているようです。さらに、夏場などは板座の方が涼しいと感じると思います。革張りしたソファや椅子は汗をかいて張りついた感じになると不快感を感じることもあると思います。板座ならそうした不快感を感じることもないでしょう。

瑞木@相模湖

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