2013.11.26

耳つきテーブルはこんな板から出来ている

先日納品が完了したトチ材耳つき2枚はぎテーブル

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トチ材の白い部分と赤い部分のコントラストが特徴的な耳つきテーブルです。

同じ丸太の隣合っている2枚の板を使って製作しています。本を開いた時のように材をはぎ合わせているためブックマッチテーブルと呼んでいるタイプの天板になります。またの名をアジの開きテーブル。(そんな風に呼んでいる人は極まれにしかいませんが、アジの開きのほうが、材の使い方のイメージは掴みやすいはずです。)

木目がほぼ左右対称になるため、表情のバランスが取れていてまとまりある天板になります。このテーブルに使用した2枚の板はこれです。

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枝別れしている部分を製材した板です。。写真の右側がその枝別れしている部分。

それぞれ片側の耳を切り落として、はぎ合わせています。こうすると事で1枚ではテーブルにならない幅の板もテーブルとして十分な幅にすることができます。また、ブックマッチにすることで一枚板とは違った木目を楽しむことが出来ます。一枚板テーブルでは決して見る事のできない木目のテーブルにできるのがブックマッチの特徴。今回は赤い部分がH型みたいになって面白い木目を作り出すことが出来ました。

枝分かれしている部分は木目がギュッと詰まって、キレイな杢がでます。今回の天板ではその杢は僅かしか残りませんでしたが、枝分かれしていくキレイな曲線模様を利用することが出来たので特徴的な木目にすることが出来ました。

自然が作り出した木目を格好良く表現できるように、頭を使うのが我々の仕事の大事な要素と考えています。そういった観点からみると、この天板は十分に仕事を果たせた結果だと思います。

そして、それを面白い、カッコイイと気に入って頂けたお客様に出会えた事は、とても嬉しい事です。

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仕入れ段階で考えていたのとほぼ同じイメージで天板にすることが出来ました。ひとつひとつ違う表情をもつ板の特徴を見つけ、それが十分に発揮できるテーブル天板作りをこれかも続けていきたいです。

そのために足繁く材木市場に通い、カッコイイ無垢材テーブルを世に出していきます。

瑞木@相模湖

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