2013.11.25

なにかが起きてこうなった!?

先日購入してきた耳つきのチェリー材です。

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右側の部分が一部腐っています。

丸太時の状態が分からないのでなんとも言えませんが、恐らく幹か枝が折れて雨があたり腐朽菌が繁殖したものと思われます。強風で枝が折れたか、雷に打たれたか。想像すると楽しいです。

この樹は、なんだかの外的な影響を受けて部分的に朽ちていると考えられます。が、樹木自体は時が経つと中心部分は活動をやめて、朽ちていく場合があります。樹齢数百年の樹は根元の中心部分が無くなっている場合もあります。樹種によっても違うようですが、だいたいの寿命というものもあるそうです。なんとなく、樹木は伐らずにいれば、ずっと生きているように思ってしまいますが、そうではありません。朽ちて倒れる木があって、また新たに生まれてくる木もある。それが自然です。

さて、腐った部分。
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もう、ボロボロ。完全に土になっています。

どのぐらいの範囲で腐っているのか、ボロボロになった部分を掘り出してみました。

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こんな感じです。

しかし、自然ってすごいです。一部分が朽ちてもそれをリカバリーして成長していく樹の力に感心します。結果としてこの樹がどういう状況で伐倒されたかはわかりません。もしかしたらこれが原因で成長を止めてしまったかもしれません。ただ、幅600ミリほどにまで成長しているチェリー材なので、十分に生きたと言ってもいいはずです。

この部分をどう使うかが問題。無難に避けて使えば、それでいいんですが。この部分を活かした商品を作りたいと思うのが木に携わる人間の性。

ただ、結構派手にパックリいっているので、どう処理するかが問題です。チギリで繋いだだけでこのカタチを保てるのか?薄い部分がパコパコする可能性もあります。

木裏を諦めて、木表を使うか?

うーん。でも面白いのは絶対に木裏。

さらに朽ちた部分をどう掃除するかも課題です。ブラシでゴシゴシするのが有力ですが、狭い隙間にブラシが入るのか?高圧洗浄機で洗い流す方法もできそうです。

まだ、未乾燥の板なので製作できるようになるまでには時間があります。その時間を利用して、あーでもない、こーでもないと考えます。

瑞木@相模湖

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