2018.08.26

無垢材テーブルの材料となる木はどこからきているの?【No.2387】

無垢材テーブルとは、木そのもので製作されているテーブルのことを指します。当然、材料は木材ということになります。今日のブログではテーブルの材料となる木材がどこからきているのか、どのように流通しているのかを書いていきます。

まず、ソリウッドで使っている木材は、広葉樹です。木は針葉樹と広葉樹に区分され、広葉樹のほうが木部の組織が複雑とされていて、材質的には硬くて重くなります。したがって、丈夫なテーブルを製作するには広葉樹(一部例外あり)のほうが向いていると考えています。日本でも広葉樹はあるのですが、その数は少なく輸入材に頼っているのが現状です。これは広葉樹のみならず、主に家などの構造材に使われる柱や土台などに使われることが多い針葉樹でも状況は似ているようです。日本のここ最近の木材自給率は30%を切っています。日本のイメージとしては森林が多く、国土のほとんどが山なので、当然木材として使われる木もたくさんあると思っている方は多いのではないでしょうか?しかし、木はたくさんあれど、それを伐採して、製材して価値の高い商品として流通させ、それを利用して家や家具を作るという流れにはなかなかなっていません。今後の日本の林業を見据えると、良い状況ではありませんが、よっぽどのことがない限り好転する見込みもないのが現状なのではないかと考えています。

現在、日本に入ってくる材の中で最も多いのがアメリカ、カナダの北米産のものです。日本の木材供給量の20%ほどを占めています。北米から輸入されている樹種は多いですが、無垢材家具の主流となっているウォールナット材やチェリー材、メープル材も北米からの輸入材です。続いて、マレーシアやインドネシアなどから入ってくる南洋材が約10%となります。これは主に合板として入ってきているようです。されに、ヨーロッパ諸国で8%、ロシア3%となっています。

ソリウッドで定番となっている樹種の場合、先述したようにウォールナット、チェリー、メープルが北米からの輸入材になります。特にウォールナットとチェリーは日本国内での人気が高く、いまは無垢材家具のメインの樹種になっています。それぞれ、独特な色味とオイルなどで仕上げた際のしっとりと肌触りがよい質感が人気の要因ですが、製作する側としては安定的に供給されているという点も無垢材家具業界で確固たる地位を築いた要因といえます。北米産の広葉樹の多くは、現地で丸太から板に製材され、人口乾燥された状態で日本に入ってきています。ここ最近では、特にウォールナット材の価格が高騰はしていて、良い材を安く手にいれることは困難を極めますが、材木屋さんに在庫がないと言われることはありません。材木屋産的にも人気があるので、なんとしても集めなければという思いで努力をしているのだと思いますが、使いたい時にすぐ手に入るというのは製作側としてもありがたいです。

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北米からの輸入材はこういった感じでまとめられて、日本にやってきます。

そのほかのタモ、ナラ、クルミの多くはロシアからの輸入材となっています。ただ、現在はロシアからの材の流通量が減ってきて、比較的安価で手に入っていたタモ材も北米広葉樹と同じくらいの価格になってしまっています。ナラ材にいたっては状況はさらに深刻で、価格はどんどん高騰していて、今までのように扱うことが難しくなっています。ひと昔では、高級材という印象はなかったナラ材ですが、最近ではウォールナット材と近い価格帯で取引されています。

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