2016.06.01

同じチェリー材でも表情が違う2つの耳つきテーブル【No.1571】

先日のブログでも少し触れていますが、吉祥寺ショールームに耳つき天板用の板を木目がみえる段階まで削った状態で展示するようにして、数を増やすようにここ数ヶ月力をいれてきました。おかげさまで、展示の中から板を選んで頂くお客様も多く、今のところ良い感じで循環できています。数的にも過去最高といえる15台以上の耳つきテーブルおよび耳つきテーブル用の板が並んでいます。樹種はウォールナット、チェリー、カバ、トチ、ケヤキ、カエデ、ミズメ、クリと輸入材、国産材バランス良く取り揃っている感じになっています。耳つきテーブルをご検討している方にはぜひチェックして頂きたいと思います。

ほとんどが2枚はぎで幅850mmがとれる板で長さについても今ある長さより長くとることは出来ませんが、ある程度であれば短くカットしてテーブルにすることが出来ます。価格的にも20万〜28万程度のものが多く、2枚はぎの耳つきテーブルとしてはかなりお買い得がある価格になっています。ウェブサイトでは価格の表示をしていないものが多いですが、問い合わせ頂ければすぐにお答えすることが出来ますので、電話やメールでお問い合わせください。

さて、今日は吉祥寺ショールームに展示しているチェリー材の耳つき天板2セットについて書いてみます。現在吉祥寺ショールームにあるチェリー材の耳つき天板はこの2セットのみなんですが、同じチェリー材でも見た目が対照的ともいえる面白い組み合わせになっています。

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1つ目はC39テーブルです。板の仕入れや木取りを担当しているスタッフ瑞木@相模湖がひとつひとつキャッチフレーズをつけて、ウェブサイトで紹介していますが、このC39テーブルには、「まるでラビリンス」というフレーズがつけられています。何がラビリンス(迷宮)なのか?一瞬戸惑いますが、木目をみてみるとクネクネしていて迷路のようになっています。また、一箇所大きくえぐれている場所があり、これも迷宮という表現を後押ししていると思います。このえぐれている部分と他の2箇所の節の部分は現状では、凹んでいるので不安に思う方もいらっしゃると思いますが、テーブルにする際には凹んでいる部分は樹脂で埋めますので、平滑になりますので、安心して頂ければと思います。こういった節の部分も特徴的な模様になるので、かえって節などがあったほうが良いという方もいらっしゃいます。

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もう1つは、C18テーブルです。こちらは「ガツンとパンチの効いたチェリーをどうぞ」というフレーズがつけられています。木目はC39に劣らずワイルドな感じがしますが、節やえぐれている部分はありません。材木業界では、節や割れなどがない板のほうが評価が高く、価格も高くなる傾向になります。また、チェリー材はもともと1枚でテーブルになるような幅広い板がとれる樹種ではありません。節がなく2枚はぎがとれるような幅450〜500mmの板はやはり高値になる傾向です。このC18は使う2枚の板に節がなく綺麗な木目が出てきています。ここ最近では、このような節のない2枚はぎ天板がとれる板が少なくなっている傾向にあります。比較的こういった板がでやすいチェリー材でも手頃な価格で実現しようとするとなかなか苦労します。ウォールナット材ではさらに難しく20万代の価格を維持しようと思うと節なしの文句のつけようがない板は諦めざるを得ません。

このように同じ樹種でも、特徴が対照的な天板が同時期に出来ることもあります。もともと、無垢材には同じ木目がでるものがないのでどれも違うのは当たり前なのですが、改めて隣に並べてみると面白いものがあります。先ほども述べたように節があるからテーブルとして使いづらいとか節のないほうが長くもつとかといった機能面に違いはありません。見た目の好みで選んで頂いて大丈夫です。

C39のラビリンスとガツンとパンチのあるC18の木目、どちらが好みですか?

賢木@吉祥寺

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