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家具屋で働く双子のブログ
天板の厚みの違い【No.2289】
無垢材のテーブルというと、厚みのある1枚板でどどーんと存在感のあるものを想像する方も多いかと思います。実際は1枚の板でなく、複数枚の板を接ぎ合わせた天板のもののほうが数的には多いと思います。さらに最近では、あまり厚みのある天板ではなく、30〜40mmぐらいの厚みのものが主流になっています。ソリウッドの定番であるストレートカットテーブルは、樹種によって30mmと40mmの厚みが選択できるものがあります。お客様からは「厚みのあるほうが良いですか?」という質問を受けることがあります。答えは30(28)mmあれば強度は十分で、厚みは見た目の問題と思って頂ければよいということになります。機能的にも天板の厚みによっての違いはほとんどありません。少し気をつけるべきは、肘掛けのある椅子を検討している場合です。定番のサイズとなるテーブル高700mmの場合は、天板厚が40mmあっても床から天板の下まで760mmあるので、肘掛けがある椅子でもある程度天板の下に収納できるケースがほとんどです。ですが、最近はやや低めのダイニングテーブルを趣向している方も多く、その場合は肘掛けのある椅子のAH(アームハイ)の寸法をしっかりと確認しておく必要があります。
ストレートカットテーブルの場合は、ご注文の数的には30mm(28mm)のほうが多いです。要因としては、先ほど説明した通り、強度の面では全く問題がないのでそこまで厚みがなくても良いというように考える方が多いからだと思います。天板の厚みの違いで価格も変わります。また、重さにも影響してきます。例えば、天板厚が30mmのテーブル天板が30kgの重さあるとします。厚みが1cm変われば、重さも1/3の重量が加わることになります。そのため、例の天板だと10kg増える計算になります。ダイニングテーブルの場合、頻繁に動かしたり、ひっくり返したりして脚を外すということもないと思うので、実際の影響はあまりないかと思いますが、10kg違うとだいぶ変わる印象があります。
ということで、天板の厚みの違いは見た目の問題と多少重さに影響があるといった点をおさえて頂ければと思います。
ちなみに30mmもしくは28mmの天板は、
・テーブルをスッキリとみせたい
・天板の厚みにこだわりはなく、強度が十分であればそれで良い
・なるべく価格をおさえたい
といった人にオススメです。反対に座面40mmの天板は、
・重厚感のあるテーブルが欲しい
・大きめのサイズのテーブルを考えている
といった方にオススメです。
ソリウッドではストレートカットテーブルと他に、耳つきテーブルと呼ばれる樹皮のカタチが残ったテーブルがあります。こちらは在庫している板から製作することになりますが、材の厚みは板によって異なります。だいたい50〜60mmぐらいに製材された板がほとんどなどで、仕上がりとしては40mm程度になるものが多いです。天板の厚みが40mmあれば耳の部分がしっかりと見え、耳つきテーブルらしさが出ます、一方、30mmの板だと、耳の部分の主張がやや薄れ、耳感はあまり感じなくなります。これも好みの問題ではありますが、よっぽどの理由がなければ40mmで大丈夫でしょう。
こちらは以前吉祥寺ショプに展示してあった厚みが60mm と分厚いトチ材天板です。最近では厚みのある板の入手が難しく、ソリウッドでもここで厚みのある天板は現状では製作できない感があります。厚みのある板が少ない点については、「厚みがあると乾燥が難しい(時間がかかる」)いった理由が考えられます。
伐採され製材された板はそのままですぐに使うということができません。十分に乾燥をさせ、木材の中にある水分が外の環境と同じになるくらいまで水分を蒸発させる必要があります。この乾燥が分厚い板であると難しく時間がかかってしまいます。ですので、効率も考慮して適度な厚みに製材することが多くなります。
ということで、重厚感のあるテーブルが欲しいという場合は、厚み40mmのストレートカットもしくは耳つき、そこまでこだわりはない、むしろスッキリと見せたいということであれば30mmの天板を選択すれば良いと思います。
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