2018.03.03

無垢材家具はしっかりと乾燥させた板を使うことが大事です。【No.2211】

3月も無料講座を開催します。11日(日)はオイル仕上げテーブルメンテナンス講座、25日(日)は無垢材テーブル選び方講座を開催いたします。ともに14時から開始になります。事前に連絡を頂ければお席を用意いたします。当日の飛び入り参加でも構いません。時間までにお越しいただければ参加いただけます。講座終了後に個別に相談に乗ることも可能です。興味のある方はぜひ参加してみてください。無料講座なのでお気軽に参加してください。

無垢材は木そのもののことを指します。伐採した木を製材して板にしたものを使います。製材した板は乾燥をさせないと使えません。木は水分をたくさん含んでいます。空気に触れることで水分がドンドンと抜けていきます。水分が抜けるのに伴って体積が減るので木が動きます。その動きに伴って割れたり反ったりすることがあります。

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木口から割れが入ります。このような割れはどんな板にも起こります。乾燥段階ではこのような割れが入るのが無垢材です。でも乾燥をしっかりした板は動きが少なくなるので、割れや反りも起きにくくなります。乾燥した板だったらこの割れの部分をカットしてしまえばこれ以上割れが入ることは避けられます。絶対ではありませんが、割れが入る確率はだいぶ下がります。

板が乾燥したかどうかは含水率という数値で測ります。木材水分計を板に当てると含水率という数値が表示されます。私が使用している木材水分計は板にセンサーを当てるとすぐに含水率が表示されます。
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製材したばかりの板は含水率が50%以上あります。中には100%以上ある場合もあります。材木市場で仕入れた未乾燥材は工房に届いた時点で50~60%の含水率です。それらの板は桟積みをしてしばらく屋外に置いておきます。だいたい半年から1年間ぐらいは屋外で天然乾燥をさせます。木材乾燥には天然乾燥と人工乾燥という2つの方法があります。天然乾燥は板を桟積みして屋外または屋内に置いて木材を乾燥させる方法です。特に何もするわけではないので自然の条件によって乾燥の進度も違います。当然乾燥している場所に置いておけば乾燥は早くなります。逆にジメジメした場所に置いておけば乾燥はなかなか進みません。天然乾燥は木材に必要以上な負担をかけないメリットがありますが、乾燥するまでの時間が読めないというデメリットがあります。さらに天然乾燥では含水率があまり下がらない場合もあります。含水率をどこまで下げればいいのかは使用場所や使用用途などによって違うので一概には言えません。ソリウッドでは屋内で使用する家具を製作しているので含水率を10%を基準にしています。しかし、日本での天然乾燥では15%くらいまでは限界と言われています。条件によっては天然乾燥でも10%以下になることもありますが、相模湖工房では天然乾燥だけで含水率10%以下にするのはちょっと難しいです。

そこで人工乾燥で含水率を下げる必要が出てきます。人工乾燥は木材乾燥庫に木材を入れて気温や湿度を調整して強制的に木材を乾燥される方法です。ソリウッドでは遠赤外線を使用した方法で木材乾燥をさせています。ソリウッドの木材乾燥庫は温度が45℃程度ですので木に負担をかけにくいです。時間は掛かりますが木に負担をかけずに乾燥させることができるのが良い点です。

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木材を使用する上で木材乾燥は必須の作業です。家具工房の多くは乾燥済みの板を材木屋さんから仕入れて使用しています。ソリウッドでも乾燥済みの木材を材木屋さんから仕入れています。ですが、耳つき板は未乾燥材を材木市場から仕入れて独自の乾燥庫で乾燥させて使用しています。

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