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家具屋で働く双子のブログ
仕上げの違いは後々、はっきりする【No.2198】
先日のブログで、あえて水に濡れたコップを置いて輪染みをつけているテーブルを紹介しました。その後も、水でジャブジャブに濡らしたり、底が濡れたコップを長時間置いて輪染みをつけたりしています。
オイル仕上げのテーブルは、水にはそこまで強くないので長時間濡れた状態にしておくと、乾いた後にその部分が少しザラついた感じになります。オイルが十分に塗ってある状態であれば、濡れていたところ全部が染みになり、色が変わってしまうということはあまりありません。
前回のブログでは、コップの輪染みの画像が鮮明ではありませんでしたが、今日ははっきりと染みがわかる写真が取れました。コップの輪染みはこんな感じでついてしまいます。実際に購入したダイニングテーブルにこのような染みが出来てしまうとショックだとは思いますが、ご自宅で補修することができるのもオイル仕上げのテーブルの良い所になります。この染みがどんな作業でどのくらいリフレッシュされるのかは、来週の日曜日に開催されるテーブル選び方講座にお越し頂けると直接ご覧頂くことが出来ます。開催日は2月25日(日)で、時間は14:00からになります。講座の内容としては、これから無垢材テーブルをご注文頂く向けに、樹種、サイズ、仕上げを選ぶポイントをお話しするのがメインです。一通り、話が終わった段階で、皆様の関心が高いオイル仕上げのメンテナンス方法を実践します。「無垢材テーブルが欲しいけど、どのようにして選んだらいいかわからない」「オイル仕上げのテーブルが良さそうだけど、メンテナンスが難しいそうで決断できない」といった方にはぜひご出席頂ければと思います。
さて、今日のブログでは冒頭からオイル仕上げのテーブルが実際に使っていくうちにどうなるかや染みができた場合の話を書いていますが、ここから先はオイル仕上げとウレタン塗装の違いについて改めてまとめておきたいと思います。
オイルは浸透して、ウレタンは塗膜を作って保護する塗装
オイルとウレタンの仕上げの大きな違いは、どのようにして木部を保護するのかといった点になります。オイルは家具用に調合されたオイルを使いますが、このオイルはシャバシャバした液体状のものになります。やや粘度はありますが、テーブル天板の表面に垂らして、布で拭くように拭いていくとのびていきます。オイルを塗ると木部が水に濡れた時と同様に、少し色が変わります。これを濡れ色と表現したりしますが、何も塗っていない状態と比べると明らかに色が濃くなり、ツヤも出ます。ツヤが出るといってもテカテカにはならず基本的にはマット感のある仕上げになります。一方、ウレタンは薄いプラスチックの塗膜を天板表面に作ることになります。天板をプラスチックでコーディングするといった表現が的確だと思います。塗膜をしっかり作ることでテーブルを保護します。最近ではテカテカにならない程度に薄く塗膜を作ることができるようになりましたが、オイルと比べると若干ツヤがある感じになります。とはいうものの、パッと見ただけではどちらの仕上げか判断つかないことが多いです。
オイルはご自宅でも補修可能。ウレタンは機械で削り再塗装する必要がある
完成した当初は、違いがわかりづらいと思いますが、20年使ったテーブルでは見た目の違いが出てきます。オイル仕上げのテーブルは、何もメンテナンスしないといたる所に染みができ、使い込んだ感が満載な感じになります。ですが、その状態から紙ヤスリをかけオイルをその上から塗るとそれだけで一変します。テーブルにつやができ、シミがついていた部分も長年のものだと全部取り除くことは難しいにしてもかなり綺麗にすることができます。一方、ウレタン塗装のテーブルは、一部ウレタンが剥がれてしまってその部分は色が変わって見えることがあります。また、表面にベタつきがある部分が出てきて、そこに新聞などを置いてしまうと新聞紙がテーブルにくっついてしまうといった感じになります。ウレタン塗装の場合は、上から紙ヤスリを手でかけたとしてもウレタンの塗膜を削り取ることはほとんど不可能です。綺麗にするには、設備の整った工房にもっていき、機械で表面を削ったのち、再塗装をする他ありません。これは自宅やご自身でさっとできることではなく、ある程度の時間と費用がかかってしまいます。オイル仕上げとウレタン塗装の違いは、時間が経つにつれはっきりとしてきて、その対処にも大きな違いが出てきます。ですので、使い続けた場合の違いはしっかりと把握して、どちらが自分に合っているかを注文の時にはっきりしておく必要があります。
ちなみに、ソリウッドで無垢材テーブルをご注文される方の9割ぐらいはオイル仕上げを選択されています。
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