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家具屋で働く双子のブログ
「おや?普通のテーブルとは違うぞ ! 」となるのが耳つきテーブル !!!【No.2165】
昨日のブログエントリーでは耳つきのデスクについて書きました。現品販売するために工房にあった長く幅広く使えない耳つき板を使って製作します。昨日のブログエントリーをまだお読みではない方は是非読んでみてください。
→現品販売する”家族みんなのデスク”を製作しています。【No.2164】
このブログを毎日読んでくれている方ならお気づきかもしれませんが、最近は耳つきテーブルに関する話題が多いです。耳つきテーブルというものをもっと多くの方に知ってもらおうと力を入れているからです。ソリウッドが耳つきテーブルを推すのはより自然な形だからです。世の中に多く普及しているテーブルは端がまっすぐにカットされているものがほとんどです。無垢材のテーブルであっても端がカットされているものの方が圧倒的に数が多いと思います。でも、本来はどんな板にも耳がついているんです。なのでできれば耳つきで使う方が良いかなと。
テーブルの”耳”ってなに?と思っている方も多いでしょう。無垢材テーブルで”耳”といえば、樹皮がついていた部分です。木には樹皮があることは皆んさ知っていますよね。樹皮は木の内部を守っている重要な部分です。樹皮がなければ木は生きていくことができません。生きている木にとって樹皮はなくてはならない部分ですが、伐採された木は内部が乾燥する事によって樹皮がはがれてきます。かなり強力に木部にくっついていますが、乾燥が進めば自然と取れてきます。また樹皮をそのまま残して置くと樹皮と木部の間にカミキリムシが卵を産み、孵化した幼虫が樹皮と木部の間の部分を食べます。カミキリムシの幼虫が食い散らかすとそのうち樹皮がぽろっと剥がれ落ちます。
なので、どちらにしても木材として木を利用する場合は樹皮は剥がします。(剥がさなくても自然と剥がれ落ちる可能性が高いです。) で、樹皮を剥がした部分のことを”耳”と呼んでいます。耳は樹皮がついていた部分なので、凸凹があったり、傾斜していたりと様々な形をしています。
この部分を残して製作したのが”耳つきテーブル”です。耳つきと言うと何かをつけたように感じますが、実際は残しているだけです。パンの耳をそうですよね。食パンの耳はついている方が標準です。サンドイッチ用となると耳をカットして売られていますよね。なので本来は耳をつけたママの方が自然なわけです。
ではなぜ、耳をカットして製作する家具が多いのでしょうか?
一番の理由は作業効率です。製作する側からの視点ではありますが、耳がついているとついていないのでは作業効率が全然違います。耳をカットしてしまった方が取り扱いが圧倒的に楽になります。耳がついている板は一枚一枚の形が違います。それだけで扱いにくくなるのがわかりますよね。一方耳をカットして直線にしてしまえば形は同じになるし、何かと楽です。当然製作コストも安くなるので価格が下がります。なので直線の家具が多く流通しているわけです。
では耳つきであるメリットは何でしょうか?
ズバリ見た目の違いです。耳がついているだけで「おや?普通のテーブルとは違うぞ ! 」となる訳です。
ぶっちゃけるとこれに尽きます。
耳つきだから機能性に優れているという面はありません。機能面に違いはないので違いは見た目ということになります。この点が耳つきテーブルがあまり普及しない点なのかとも思いますが。
ですが、耳つきは無垢材を使用している証しでもあります。木製テーブルの中には表面に化粧合板が貼られているものもあります。合板などをカットして表面に化粧合板を貼り、サイドに木目テープを貼ったりサイドだけ無垢材を貼ったりしています。そうした木製テーブルでは絶対に表現できないのが耳つきテーブルなのです。
というわけで今日は耳つきテーブルの良いところ?を紹介しました。
瑞木@相模湖
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