2017.12.10

オイル仕上げのメンテナンスはどこまでするの?【No.2128】

今日は、無垢材テーブル選び方講座の日でした。これは毎月1回もしくは2回、ソリウッドの吉祥寺ショップで開催しているミニセミナーで、無垢材テーブルを選ぶうえで、知っておくとよい樹種による違い、適切なテーブルサイズの把握の仕方、仕上げの違いなどについて私がお話をしています。参加はもちろん無料です。木のテーブルが欲しいけど、選択肢があってどう選べば良いかよくわからない、ネットなどで情報を集めているけど悩みが解決しないといった方にご参加頂けるとありがたいです。講座の中では、実際に、オイルが抜けてガサガサの肌触りになったり、輪染みが出来たものを紙やすりをかけてオイルを塗るメンテナンスの実践を行っています。参加頂いた方には好評で、特に、オイル仕上げが良いと思っているけど、染みが汚れがつく、メンテナンスが面倒という話をきいて少し躊躇しているという方には、有意義な内容かと思います。今年最後のテーブル選び方講座は2017年12月24日(日)14:00から開催します。当日参加も可能です。

講座に参加頂いた方から受ける質問も仕上げについてのものが多いです。そこで、今日はオイル仕上げについてよく頂く質問とその回答をまとめてみます。

こちらのテーブルのオイル仕上げは、他のところに比べて表面がスベスベしていますが、どうしてですか?

→オイル仕上げの最終的な質感については、オイルを塗る前にどこまで素地を磨くかと、何回オイルを塗って磨くかで決まってきます。通常、素地を整えオイルを塗って乾かし、磨き再びオイルを塗るといった作業を2〜3回繰り返しますが、これを繰り返す数が増えると、艶というか照りが出てきます。ソリウッドでは、スベスベはしているけど、そこまで照りがでない状態を目指して仕上げをしています。そこの感覚は作り手によって変わってくるので、同じオイル仕上げでも肌触りに違いが出てきます。これは実際にそこのテーブルがどうなっているか手で触って判断するしかないと思います。

オイル仕上げのテーブルのメンテナンスはどこまでするの?

→通常はテーブルの表面のみ紙ヤスリをかけてオイルを塗ればそれで十分です。というのも、メンテナンスは表面のオイルが抜けてしまっている状態を回避するというのが目的で、何かをこぼしたり、水拭きをしたりしているうちにオイルが抜けて表面の肌触りがスベスベでなくなったところをして頂ければ問題ありません。場合によってはテーブルの側面も少しガサガサしていることがあるので、その時は側面もして頂ければと思います。テーブルの裏側や脚まではして頂かなくて良いかと思います。

また、メンテナンスの頻度ですが、これはテーブルの使い方、普段のお手入れやテーブルの状態で変わってきますが、基本的には1〜2年に1回して頂ければ十分と考えています。オイルが抜けた状態でないと、新たにオイルを塗ってもほとんど浸透せずに艶や照りだけが変わるといったこともありますし、食事をしていなければ染みなどもできづらいですので、テーブルの状況をみて判断して頂ければと思います。

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メンテナンス作業自体は、小学校高学年ぐらいのお子様でしたら手伝ってもらえる程度のものです。お子様と一緒にメンテナンスをしてモノを長く使うということを体感して学んで頂く教材にもなります。

オイル仕上げのメンテナンスについては、実際にやってみるとそこまで大変なものではないと思います。ただ、紙ヤスリをかけてほんとに大丈夫かという不安を乗り越えるにはある程度の勇気が必要です。紙ヤスリをかける際は番手に注意頂けば大きな失敗になりません。慣れていない方は320番以外のヤスリはかけないように注意してください。逆に320番であれば、テーブルがガタガタになるまで削れることはありません。メンテナンスをすれば、テーブルの状態は良くなるので、ぜひチャレンジして頂けばと思います。

賢木@吉祥寺

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