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家具屋で働く双子のブログ
北で見たミズナラの巨木と南で見たオキナワウラジロガシの巨木。【No.1730】
木は1年1年成長して徐々に太くなっていきます。成長の度合いはその木が立っている環境によって違います。一般的には暖かくて雨が多い場所の木の方が成長が早いです。逆に寒くてほとんど日が当たらないような場所に生えている木は成長が遅いです。木材としては急激に成長している木よりも1年で僅かにしか成長していない木の方が良いとされています。年輪が詰まっている木は乾燥中の狂いが少ないです。また、柄も目が詰まっている木の方が綺麗にでます。成長が早い木は柄が大味になりがちです。それでも木材として使用できるようになるまではかなりの年月が必要です。大木となると本当に長い年月をかけて成長しています。
先日、少し休みをもらって奄美大島に行ってきました。奄美大島というと綺麗な海を思い浮かべるかもしれませんが、実は島の大半は森林です。金作原という原生林を散策する半日のツアーに参加しました。市街地から車で走ること20分ほどで山奥に入っていきます。道を知らない人でないとなかなか行けないような道を進んでいくと林道の入り口にたどり着きます。林道を歩いて30分ほど行った所に大木が生えていました。
オキナワウラジロガシという木だそうです。樹齢は150年以上経っていると推定されています。胸高の直径で約1mあるそうです。周りに生えている木は細い木ばかりで、この大木だけがとても存在感がありました。このオキナワウラジロガシという木は根っこに特徴があります。
板根といって根が板状になっています。根が地中深く張り巡らすことができない場所で樹体を維持するために根っこを板上に発達させるそうです。奄美大島ではこの木が最大級の木で、この木ほど大きい木は現在ではほとんど残っていないそうです。多くの木は伐採されてしまったそうです。根の部分をそのままテーブルなどに使用したようです。なかなかワイルドです。大木を見るととても清々しい気分になります。
立っている木を見るとどうしても製材したらどんな板になるだろうかと想像してしまいます。このオキナワウラジロガシは根っこの部分を除くと真っ直ぐに伸びています。枝分かれする部分までは曲がっている率も少なく、良い板が取れるのではないかと考えてしまいました。中がどうなっているかは分かりませんが、離れている見る限りは腐れなどなく詰まっているように感じました。カシなので乾燥が難しいのかなと考えました。幅広い板がとれても大きな割れが入りそうです。カシ特有の放射組織はどうなっているのだろうかなど想像するととても楽しくなっちゃいます。もちろん想像だけですけど。
以前に北海道の津別町へ行ったときにもミズナラの大木を見に行きました。そのときは自分たちだけでレンタカーで行ったので、誰もいない林道を車で走るだけでもドキドキしました。鹿よけのゲートを開けて進んだり、今にもクマがでてきそうな雰囲気の中でみたミズナラの巨木は感動しました。
こちらも周りは細い木ばかりのところにドーンと大木が残っています。南と北で森の様子は全然違いますが、こうした大木が残っていることはとても嬉しいことですね。こちらのミズナラは樹齢が1200年と推定されています。
このミズナラはかなり根元で枝分かれしてしまっているので、木材としてはそれほど有用ではない気がします。でも、立ち姿は美しいです。ズドーンと真っ直ぐに伸びている木もいいですが、複雑にカタチで成長している木も魅力的です。特にこのナラは横に幅広く枝が伸びています。全体のバランスが良いですね。いつまでも見ていたい気持ちでしたが、クマが出てきそうな雰囲気でとても落ち着いて見てられませんでした。風で笹が揺れるとドキッとしてしまうような場所でした。実はこの木を見に行く前日に訪れた場所でこの近くで捕獲されたヒグマの剥製というのを見ていました。なので、余計にクマの心配が…
というわけで、今回のブログでは奄美大島でみたオキナワウラジロガシと巨木と北海道津別町でみたミズナラの巨木について書いてみました。日本全国にこうした巨木が残されています。巨木のガイドブックなどもありますので、興味のある方はぜひ調べて見に行くと良いでしょう。
瑞木@相模湖
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