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家具屋で働く双子のブログ
チェーンソーを使って耳つきテーブル天板の粗木取りをしました。【No.1325】
もう9月も終わりなんですね。朝晩は長袖シャツ1枚では寒く感じるようになりました。もう35℃を越えるような猛暑の心配はなさそうですね。ちょっと安心です。
9月も終盤になったということは、木材の伐倒シーズンに入ったということです。シルバーウィークが終わった頃から伐倒を始めるなんて話を聞いた事があります。恐らくどの業者さんもこのぐらいの時期から伐倒を開始しているんだと思います。木は春から夏にかけて水分や養分をたくさん吸い上げて生長します。夏が終わると水分や養分の吸い上げ量が減り、冬に備えるようになります。秋から冬にかけては生長率が悪くなります。立木を伐倒するときは、生長が鈍くなっている時期を狙います。つまり、秋から冬が伐倒に適した時期なのです。雪が降る地域での伐倒は大変です。だからといって春や夏に切る訳にもいかないので、やっぱり林業って大変な仕事だと思います。
これからの時期は材木市場にも今年伐倒した新材が並ぶことになります。(外国材については輸送期間があるので新材はもう少し経ってからの入荷だと思います。) 丸太のまま時間が経過していると耳から割れが入ってしまうケースがよくあります。中の方は新しい材と古い材で違うということはあまりないように思えます。でもやっぱり新しい丸太や木材が市場に並ぶのはワクワクします。
最近は製材所の数が減り、製材が思うように出来ないという話を聞きます。残っている製材所に製材の注文が殺到しているようです。なんだか嬉しいような悲しいような話です。木材供給において製材はとても重要な役割を果たしています。製材する所がなくなれば、木材の供給は止まってしまいます。また、製材には長年の経験によって培った知識が必要になります。その知識や技術が次世代に伝承されていないと日本の製材技術はどんどん質が落ちていってしまいます。
10月からは夏の間は行ってなかった耳つきテーブル用板の買い付けに再び行くようにします。今シーズンはどんな板に出会う事が出来るか今から楽しみです。工房の材木置き場にも板がたくさん積まれるようになりました。どんどん乾燥させてどんどん耳つきテーブルを作っていかないといけませんね。今日は材木置き場を少し整理しました。新しい材を仕入れても置けるようにしました。そして、新しい耳つきテーブルを製作するための粗木取りもしました。
大きい板は機械で切断するのが難しいので、チェーンソーで粗木取りをします。チェーンソーは便利な道具ですが、危険も伴うので慎重に作業を進めます。(木工機械もどれも危険ですが…) やはり怪我が怖いので安全のための装備をしっかりするようにしています。チェーンソー作業用の防具が売られているのでそれらを装備しています。ヘルメットはイヤーマフもついています。木屑が顔に当たるのを防ぐメッシュ状のガードもついています。顔のガードがついているのがとっても便利です。木工旋盤で作業するときにもこのヘルメットを被っています。
チェーンソー作業での怪我は下半身が多いというデータがあります。なので下半身の防護はしっかりとした方が良いです。チェーンソーズボンという物が売られています。チェーンソーの刃が当たると繊維が刃に絡まって刃が止まるという特殊な繊維で作られています。林業の方はこのズボンを履く事が多いようです。私の場合は、チェーンソーを使う時間は限られているので、ズボンではなくチャプスという前掛けのようなものを着用しています。靴は足先に鉄板が入っている安全長靴を履いています。
チェーンソー用の防護服は森の中でも目立つように派手な色をしています。オレンジ色をしたものが多いですね。なので、普通の場所で着用しているととっても目立ちます。目が痛くなりそうなぐらい派手です。まあ、誰かに見られる訳ではないので全く気になりませんが…
木取りをしたのは、クリとチャンチンの板です。どのように板を使うかを再確認してカットしていきます。
粗木取りなので完成寸法よりかは大きくカットしておきます。今回木取りした2台分は共にブックマッチ天板になります。なので、木目がほぼ左右対称になるように注意して木取りをします。
片側の耳がなくなるとスッキリします。粗木取りをするだけでテーブルの形にだいぶ近づきますね。どんなテーブル天板になるかなんとなく分かってきます。クリ材には虫喰いの小さな穴(ピンホール)が結構あります。この板にもピンホールがあります。が、全体的には綺麗な木目で良い天板になりそうな気がします。完成が楽しみです。
瑞木@相模湖
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