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家具屋で働く双子のブログ
趣味でつくる木の皿に最適な塗装方法はなんだろうか?【No.1282】
木製のお皿はありなのか?今日はこんな話題でブログを書いてみることにします。ソリウッドでは木製のお皿やカトラリーの取り扱いはしていません。もちろん今後ラインナップに加わる可能性がゼロではありませんが、今のところ取り扱う事は考えていません。でも気にはなります。というわけで自分で小さな木皿を彫ったり、スプーンを削ったりしていました。
木皿や木のスプーン関連のブログエントリーは下記のリンク先で読む事ができます。
作ったものは自分で使用したり、親しい友人に試しに使ってもらったりしています。今まで作ったお皿やカトラリーはすべてオイル仕上げにしています。基本的には荏胡麻油を塗っています。食用の荏胡麻油を使用しているので、食べ物をのせたり、直接口に入れても安全です。しかし、洗ってしまうと油分が抜けてしまいます。カレーなどの色の濃いものに対して使うと色が移ったりもしてしまいます。つまり、塗装の強度が弱いんですね。もちろん、メンテナンスをして使えばずっと使用できます。が、やはり面倒くさいですよね。家族の人数が多いとメンテナンスをする量も増えますからね。メンテナンスフリーにするにはウレタン塗装を施すしか、漆を塗るしかありません。
ウレタン塗装をするにはシンナー系の溶剤を使用したりします。もちろん固まってしまえば人体には無害ですが、塗装が剥げてくることもあります。それは個人の趣味としてお皿やカトラリー1つ1つにウレタン塗装するのはちょっと手間が掛かりすぎかなと思います。
漆塗りを結構ハードルが高いですよね。まず漆の扱いにくさが気になります。漆かぶれに要注意をしながらの作業は結構しんどいですよね。私は肌が強いほうじゃないので、漆でかぶれる事が大いに予想できます。少量を塗るたびに漆かぶれのリスクを背負うのは、正直やりたくありません。また漆の乾燥もなかなか手強いです。やはり趣味として楽しむには本格的になりすぎてしまう気がします。
なぜこの話題のエントリーを書こうと思ったのか?
じつは木工旋盤を譲り受けることができまして、木のお椀やお皿を作りやすくなりました。まだセッティングしたばかりで、木工旋盤の扱いにも慣れていません。でも前からやってみたかった木製食器作りに欠かせない機械や道具が手に入ったのでテンションが上がっているからなんです。
さっそく試作で小さなお皿を挽いてみました。こちらはブッチャーブロックコンディショナーという蜜蝋系のワックスを塗ってみました。ブッチャーブロックコンディショナーはアメリカで作られている木製調理器具や食器を長持ちさせるために開発されたワックスです。通常のオイル仕上げに比べると多少耐水性が高いのが特徴です。塗った感じはオイル仕上げと同等の仕上がりです。
それでも油っぽいものに使うとシミは生じてしまいます。試しにトマトソースパスタをのせてみました。食後すぐに水と洗剤で洗いましたが、若干油シミが出来ました。
この写真だとサイズ感が分からないと思います。お皿の大きさは直径15cmです。小皿です。こうしてパスタをのせると大皿のように見えてしまいますが…4口ぐらいで食べられてしまいそうな量しかのっていません。材種はホオノキです。
塗装の問題がクリアできると、木のお皿をガンガン使いたくなりそうです。まず、軽いというメリットがあります。食器としては陶器やガラス製が多く使われています。それらの素材に比べると木は圧倒的に軽いです。プラスチック製と同じ程度の軽さだと思います。また、陶器やガラスは割れてしまうリスクが高いですよね。木も落として欠ける事はありますが、陶器やガラスよりかは危険度が低いです。割れても怪我がしたりするリスクは少ないでしょう。
また木は熱伝導率が低いので、あまり熱くなりません。こちらはカトラリーの方が利点としては大きいですが…
あとはあまり音がしないといった利点もありますね。
結構使ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?木ならではの素朴な感じを毎日の食生活に活かすことができれば良いですよね。特に無垢材テーブルを使用している方はそう思うのではないでしょうか?
木の素材を活かしたままで、水や油汚れに強い塗装ができればもっと多くの方に使用してもらえるような気がしています。(価格的な問題もありますが…)
シンナー系の溶剤を使用しますが、木固めエースやオリオ2といった塗料を試してみる価値はあるかと思います。どちちも木に浸透して固まるタイプの塗料です。食品衛生法の基準をクリアしているので、食器にも使えます。
もう少し木のお皿に関しては塗装方法を調べて試してみようと思っています。良い塗料や塗装方法が見つかった場合はまたブログエントリーに書こうと思います。ただし、あくまで趣味として製作するという観点から書こうと思っています。生産ラインにのせるつもりはないので、原価計算などはしないためです。
こちらも小皿です。チェリー材で作ってみました。木目が目玉のようです。木工旋盤の扱いについてもまだ初心者なので、試行錯誤が必要です。それでも木工旋盤で木を削る楽しさは感じています。いろいろな材種を削って感触の違いなども感じられたらよいなと思っています。
瑞木@相模湖
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