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家具屋で働く双子のブログ
木工旋盤ってどんな機械?【No.1283】
昨日のブログエントリーでも話題にしましたが、木工旋盤を譲り受けることができました。先日、木工教室のスタッフをしているH氏とともに引き取りに伺いました。すぐに設置することができなかったので、しばらく置いたままでした。すこし時間があるときに設置をしました。設置といっても常に出しておいておけるスペースがないため作業台の上にのせてクランプで固定して使うことにしました。といっても旋盤自体をなにかに固定しなくてはいけないので、合板にビスで固定して持ち運びできるようにしました。
少し古い機械ではありますが、とても状態は良くなんの問題もなく使用することができます。ニュージーランドのメーカーの木工旋盤だそうです。輸入していた方がすでに取り扱わなくなったそうで、現在日本では販売されていないメーカーのようです。そのため、あまり情報がありません。いじりながらここがこうなっているんだなと手探りで進めています。
木工旋盤という機械を初めて見た、初めて聞いたという方も多いでしょう。簡単に説明します。木工旋盤に木材を固定して回転させます。そこにバイトと呼ばれる専用の刃物を当てます。そうすると木材が削れるという仕組みになっています。回転するものに刃物を当てて削るので、出来上がる物は丸くなります。丸いお皿やお椀、筒状の容器(茶筒など)や丸棒などを製作することができます。
上の写真を見みると、軸のところに丸くなった板がついています。四角い板のままでも丸くすることができますが、あらかじめできるだけ丸くしておいた方が作業時間が短縮できます。スイッチを押すと、この板が回転します。
本来は右側にテーブルといってレール状の台が続いています。今回、そちらの台はH氏がゆずり受けることになったため、私が使えるのはこの部分だけになります。事実上、お皿やお椀より小さいもの専用機になりました。H氏は同じメーカーの木工旋盤を使っているので、この延長テーブルをつけることによって長い物を扱えるようになります。テーブルが長ければ、テーブルの脚や野球のバットなどを製作することも出来ます。いつかバットも製作してみたいなという欲望もあるので、そうした時はもっと大きな木工旋盤を買わなくてはいけません。
日本ではあまりメジャーではありませんが、海外では趣味として木工旋盤を使った作品作りを楽しんでいる方が大勢います。木工旋盤に関する書籍など日本語のものはほとんどありません。しかし、海外では多くの書籍が販売されています。日本で趣味として楽しんでいる方が少ない訳は設置場所の問題でしょう。海外では趣味部屋として使える部屋やガレージがあるお宅が多いですからね。日本ではこうした部屋を持っている方はとても少ないです。木工旋盤は他の木工機械に比べると音がうるさくありません。大きな物を作らないのであれば、音が気になることはありません。振動もそんなにありません。だから、普通の部屋で使用することも可能だとは思います。ただ、1番のネックは木屑です。15cm程度の皿を削るだけでも相当量の木屑がでます。なので、集塵機の設置は不可欠ですね。
フェイスプレートと呼ばれる物にビスで木材を留めています。その状態で高台を作ります。高台と外側の形が出来上がったら、内側を削っていきます。
高台をチャックという道具で掴んで固定します。こうして内側を削っていきます。
木工旋盤は他の木工機械と違って、木材が回転しているところに刃物を当てます。他の木工機械は刃物が回転している状態で木材に当てます。高速で刃物が回転している機械の方が危険度が高い訳ですが、木工旋盤でも細心の注意を払って作業する必要があります。
独学で勉強しているので、刃物の当て方などがまだまだ未熟です。なんとなく形にはなるのですが、綺麗な切削面を作るには練習がかなり必要になりますね。上の写真を見てもらえるとわかりますが、段々になって削れています。おそらく上手い人が削ると刃物だけでも綺麗な切削面が作れるんだと思います。私は刃物で削ったあとにサンドペーパーを当てて修正しています。
木材に当てるバイトという刃物は当然研がないといけません。木工旋盤用のバイトはハイス鋼という堅い素材が使われています。そのため鉋や鑿の刃を研ぐような砥石は使いません。グラインダーで砥石を回転させて研ぐのが一般的なようです。ただ、グラインダーで研ぐのも修行が必要なようなので、今のところ私はダイアモンド砥石を使って手研ぎをしています。やはり手研ぎだと時間が掛かるので、いずれグラインダーで研げるようになりたいですね。
木工旋盤を使ってすぐになにかを商品化することは考えていません。しばらくはいろいろ作ってみて木工旋盤という機械になれていこと思っています。
瑞木@相模湖
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