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家具屋で働く双子のブログ
耳つきテーブルの魅力。
ソリウッドでは無垢材テーブルを製作して販売しています。無垢材テーブルは大きく分けて2種類あります。ストレートカットテーブルと耳つきテーブルです。
ストレートカットテーブルは長方形や正方形にカットされたテーブルです。まあ、普通にあるテーブルですね。
ウォールナット材で製作したストレートカットテーブルの納品例です。D850mmのテーブルで4枚から6枚ぐらいの板をはぎ合わせて製作します。規格品の製材板を使用します。製材される段階で、樹皮がついていた部分をカットしてあります。ウォールナット材の場合はだいたい150mmから200mmぐらいの板が多いです。これらの板を使って製作致します。
一方、耳つきテーブルは樹皮がついていた部分を残して製作しています。
カバ材で製作した耳つき2枚はぎテーブルです。樹皮がついていた部分を残しているので、エッジが自然なラインになります。耳つきテーブルの板は、仕入れ担当の瑞木@相模湖が市場などに出向いて買い付けています。ソリウッドでは耳つきはぎテーブルに力を入れているので、2枚はぎから5枚はぎのテーブルを製作しています。
耳つきの2枚はぎテーブルに使用する板は、幅が500mmから700mmの板です。幅が800mm程度ある板は1枚板テーブルに出来ます。それ未満の幅の板は、はぎをしてテーブル天板にします。
市場で買い付けてきた耳つきの板です。買い付けてきた段階ではまだ樹皮がついています。樹皮をつけたままにしておくと、樹皮と木部の間を虫が喰い散らかしてしまいます。そうならないためにはなるべく早く樹皮を取り除いておきます。
樹皮はつけたまま製材されることもあれば、製材前に剥がされてしまう場合もあります。製材前に剥がす場合は皮剥き機で樹皮が剥がされます。樹皮がついていると丸太の状態がよく見えなくて、製材しにくいという事もあるそうです。ただ、皮剥き機を使うと耳の部分がキズつけられてしまいます。耳つきテーブルを製作する場合には、皮剥き機を使用しない方が良いんですね。
市場で買い付けてくる板の多くは樹皮がついたまま製材されています。樹皮が剥がされていた方が製作する我々にとっては楽なんですが、綺麗な耳を得るためにはコツコツと地味に樹皮を剥がしていかなくてはいけません。この作業が結構大変なんです。ツルッと剥がれる樹皮もありますが、なかなか剥がれない樹皮もあります。なかなか剥がれない樹皮にあたると本当に大変です。まあ、こうして地道に作業することで格好いい耳が残せるんですね。
耳つきテーブルの魅力は、自然なラインを活かしたそのカタチです。多くの木は緩やかにカーブしています。自然が作り出したラインは直線よりも優しい雰囲気がありますね。
耳がついた板は木表を表面にするか、木裏を表面にするかで印象が少し変わります。木表を表面にすると耳が上を向いて目立つ形になります。木裏を表面にすると耳が下向きになるので耳は目立たなくなります。でもカタチがシャープになります。
木裏を表面にした耳つきテーブルです。見た目はとってもシャープになります。ソリウッドではよくやるタイプです。
木表を表面にした場合はこんな感じに耳が見えます。ミズメ材の耳つき4枚はぎテーブルです。耳のカタチが良いとこういう使い方もできます。耳が目立つ方がいいと考えるお客様には好評です。
こちらは耳つきのブックマッチ天板です。ブックマッチ天板は片方が木表が上、片方が木裏が上になります。手前に見えているのが木表を上にしている面です。かなり湾曲している板でそのまま全て耳を残すと最大幅と最小幅の差があり過ぎて使いづらいカタチになるため、一部をカットしています。こうすると使い勝手がよくて、耳を残せるテーブル天板になります。
より自然なカタチになる耳つきテーブル、「こんな樹種でこのぐらいの大きさで耳つきテーブル作れる?」といったお客様のご要望を聞かせて頂ければ、在庫板の中から適した板を探して提案させて頂きます。
瑞木@相模湖
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