2015.04.28

ソリウッドが目指すのは和風ぽくならない耳つきテーブル。

3月と4月に買い付けてきた板の整理をしています。3月、4月ともに量は買っていないのでまとめての引き取りになりました。売れ筋はウォールナット 材ですが、諸事情による価格急騰と品薄の影響で思い通りには買えていません。正直言うと、”高くて買えない”んですね。まあ、こういう時期は無理して買う よりも在庫板で製作して販売するほうに力を入れた方が良いかもしれません。

耳つきテーブルというのは知名度も高くないので、まず知っても らう事が大事だと考えています。耳つきテーブル=1枚板テーブル=高額=和風っぽいというイメージを持たれている方が多いと思います。でもそのイメージは 耳つきだからという訳ではなく、他の要因が大きいです。和室にドーンと置かれているお爺ちゃんちにあるテーブルの多くはケヤキ材やトチ材です。おそらくウ レタン塗装が施されているものが多いでしょう。中には漆でテカテカに仕上げられているものもあります。そして、たいてい太くてゴツい脚がついています。厚 いも厚いものが多いです。

和風っぽく見えてしまうのは、樹種や塗装、天板の厚み、脚のデザインによるものだと思います。それらを工夫すれ ば、現代的な一軒家やマンションでも充分にマッチする耳つきテーブルが製作できます。ソリウッドが目指しているのは、そうした耳つきテーブルなんですね。 都会の新築の戸建てやマンションにマッチする耳つきテーブルです。

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トチの耳つき2枚はぎテーブルです。天板の斬新な模様は2枚はぎテーブルならでは。1枚板テーブルではこんな木目にはなりません。洗練されたデザインの椅子と組み合わせることで今っぽい雰囲気を出すことも可能です。

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こちらはトチ材の2枚はぎテーブル。耳つきではありませんが、杢が強烈な板を2枚はぎ合わせています。テーブルの脚を黒く塗ることで、より現代的なテーブルになります。

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漆や着色ウレタンで仕上げると和風になってしまう木目でもオイル仕上げにすることで、ナチュラルかつ今っぽさが出てきます。とっても現代的な椅子と組み合わせでも全然問題なく格好良いテーブルになります。

明るい色の天板は黒い脚との相性が良いと思います。
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鉄 製の脚を希望されるお客様もいます。ソリウッドでは、強度や重さ、デザイン、扱いやすさなどの点から鉄製の脚を製作することはしていません。得意な木で勝 負します。黒い着色ウレタン塗装を施せば、パッと見は鉄のような印象を受けます。触れた時に鉄のようにヒンヤリすることもないので、こうした着色した木の 脚を提案させてもらっています。黒く塗装する場合はウレタン塗装にしています。着色のオイル塗装もできない事はないです。が、木目と導管の影響で色にムラ が出てしまいます。そのためオススメはしていません。天板はオイル塗装でも、黒く着色したウレタン塗装の脚を取り付ける事は全く問題なく可能です。

さて、3月4月に買い付けた板のほとんどがカバ材でした。その他にチェリー材とカエデ材がありました。カバ材は堅さも充分にあって、テーブルにするにはとても適した木材だと思います。堅さがあってキズがつきにくいためフローリング材としてもよく使われています。

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こんな感じのカバ材で同じ丸太から採れた共木を数枚買い付けました。割れ防止剤の影響で素の色が見えてませんが、カバ材らしい色をしています。白太の幅が広いので白、赤、白、赤のようなちょっと派手な天板になるのではないでしょうか。

その他にもこんなカバ材を仕入れました。
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変な形をしています。ソファの前に置くリビングテーブルとか作れそうです。ボコッとしている箇所はコブといって木の病気のような箇所です。コブの部分には非常に面白い杢がでます。

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こんな木目です。英語ではバールと言います。この板はたくさんハッキリと模様が出ている訳ではありません。もっとたくさんハッキリとコブの杢が出る板もあります。でもこのぐらいに止まっていた方がクドくなくて良いかもしれないです。

今回のブログエントリーでは、ソリウッドの目指す耳つきテーブルとはどういったものかについて書いてみました。仕入れた材も乾燥をしっかり行ってカッチョイイテーブルに仕上げたいと思っています。

瑞木@相模湖

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