2015.03.31

イタヤカエデ材のバットはどうだろうか?

サッカー日本代表の監督が替わっての2試合、ゴールもたくさん奪ってとても楽しい試合でした。メディアで伝えられている新監督の行動にとても興味がわいてきます。なにかやってくれそうな雰囲気が満載な監督さんですね。サッカーにはそれほど興味がありませんが、ハリルホジッチ監督には興味が湧きます。今後も注目して見ていきます。

先日のブログでプロ野球のバットについて書きました。今日のブログエントリーはその続きです。木製バットに使われる樹種はいくつかあります。日本では、アオダモという木がよく使われているそうです。皆さんもバットに使われるアオダモという木の名前を聞いたことがあるかと思います。家具の世界ではアオダモを使うことはほとんどありません。我々が扱うタモ材はヤチダモという種類です。不勉強で申し訳ないのですが、アオダモとヤチダモの違いがどこにあるかは分かりません。恐らくアオダモという木はそれほど大きくならないのではないでしょうか。

ただどちらもトネリコ属に属するので同じ仲間であることは間違いありません。タモ材の特徴は粘りがあること。バットとしてよく使われるのもこの粘りがあるという特徴のおかげです。粘りがあるとは、簡単に言うと折れにくいということ。繊維の結びつきが強いのでポッキリ折れることが少ないはずです。そして多少はしなるので、しなりを利用してボールを飛ばす事が可能になります。

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タモ材のテーブルです。ハッキリと現れる木目が特徴。

アメリカにはホワイトアッシュという木があります。ホワイトアッシュもトネリコ属に属するタモの仲間です。アオダモ、ヤチダモ同様に粘り気があります。ヤチダモと比べると木目が大雑把でワイルドな感じがします。このホワイトアッシュもバットの材料になっています。

ところが、アメリカではもっと人気なバット材があるんです。ハードメープルです。たんにメープルと呼ばれてもいます。重くて目が詰まっているのが特徴な材です。堅いので衝撃には強いそうです。見た目は白っぽくてなんだか柔らかくて軽そうに見えます。しかし、実際は重くて堅いんです。日本人よりパワーがあるアメリカ人にとっては、メープル材のバットの方がしっくりくるそうです。日本でもメープル材のバットが使われるようになってきたと聞いています。

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メープル材のテーブル。導管が狭いので、ツルツルした手触り。

日本にはイタヤカエデという材があります。メープルと同じカエデの仲間です。メープル材と比べるとさらに木目が緻密です。イタヤカエデ材のバットもなかなか良さそうに思います。でも、イタヤカエデのバットというのはあまり聞きません。なんとなくではありますが、バットの素材としても適しているように思います。イタヤカエデ材でバットを造ってみてはどうでしょうかね。

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カエデ材の耳つきテーブル。メープル材よりも緻密できめ細かい木目が美しい。カエデ材好きとしては、カエデ材をバットにして欲しいなという希望があります。

先日、ジャイアンツ球場という所でプロ野球のイースタンリーグの試合を観戦しました。俗に言う2軍戦です。平日の昼間だったので、お客様も700人ぐらいでした。2軍戦ということで応援団の方も少なく、トランペットや太鼓を使った鳴り物応援はありませんでした。そのおかげで、バットにボールが当たった時の音がよく聞こえました。パコーンという乾いた良い音が響くんですね。これがなかなか気持ち良い音。恐らくバットの樹種によってもこの音が違うはずです。名人クラスになるとこの音で樹種が分かるなんてことも出来そうです。僕には音の違いが分かりませんでしたが、注意深く聞いているともしかしたら違いが分かるようになるかも知れません。分かったところでなんの役にも立ちませんが…… バットを近くで見れば樹種も分かると思います。普段、音で樹種を判断する機会はないのですが、音でも判断できるようになれたらちょっとかっこいいなと思った訳です。また、2軍戦の観戦に行って注意深く音を聞いてみたいと思っています。

瑞木@相模湖

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