2015.03.23

納品したブラックチェリー材テーブルとカバ材耳つきテーブルを紹介します。

気がつくと3月も終わりに近づいていますね。でも思っていたより気温が上がりません。スギ花粉もピークが過ぎたんのでしょうか?ここ数日は鼻水や頭痛に悩まされる事はないです。このまま収束してくれると有難いです。

日曜日に納品に行きました。僕が納品に行くのは久しぶり。相模湖工房で木工教室が開催されている日は、納品には立ち会いません。今月は1日が日曜日だったため、先週の土曜日は木工教室、日曜日は木工教室はなしというちょっと変則的な日程になっていました。

納品は2件。1件はカバ材の耳つき2枚はぎテーブル、2件目はブラックチェリー材のストレートカットテーブルとisu-worksの椅子でした。本日のブログでは2件の納品事例を詳しく説明することにします。

チェリー材のストレートカットテーブルの方から見てみましょう。

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チェリー材のストレートカットテーブルは厚みが2種類あります。30ミリと40ミリです。今回納品したのは40ミリの方です。天板の厚みによって、使用する無垢板の厚みも違ってきます。製材される厚みは企画でだいたい決まっています。チェリー材やウォールナット材といった北米産の樹種のストレートカットテーブルを製作する場合は、現地で製材・乾燥された板を使用します。そのため、厚みはインチ単位です。4/4インチ、6/4インチ、8/4インチが一般的な厚みです。(なぜ1インチ、1.5インチ、2インチと呼ばないのかは僕に聞かないでください。) 6/4インチは38.1ミリになります。

製材された板はその後の乾燥工程で、反ったり捻れたりします。そのため、平面にするためには削らなければなりません。平面を出すためには5~10ミリほど削る必要があります。40ミリ厚の天板を製作するときは、8/4インチの板を使います。こちらは50.8ミリですね。厚く製材するためには、ある程度太い丸太でないと駄目です。そのため、厚い板の方が木材の単価は高くなります。立米単価を比べると、8/4インチ厚は6/4インチ厚より高いことがほとんどです。

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椅子は2種類。手前側がLENチェア、奥側がRINチェアです。どちらもisu-worksのNシリーズの椅子です。LENチェアの座面は板座で、RINチェアの座面はレザー張りを選択されました。椅子に関しては4脚すべて同じ椅子にする必要はありません。自由に選択するのが良いと思っています。そのため、ソリウッドではダイニングセットという形でテーブルと椅子の組みあわせを限定して販売することはしていません。もちろん、テーブル単品、椅子単品で購入して頂くことが可能です。

4脚すべて同じ椅子を選択するお客様もいますが、2脚ずつ違う椅子を選択されるケースや椅子2脚+ベンチというケースも多くあります。

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こちらがカバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。脚にはチェリー材を使用しています。カバにはいくつか種類がありますが、こちらのカバはウダイカンバというカバで、マカバ(真樺)と呼ばれたりもしています。赤い部分が多く、他のカバ材とは少し違っています。この板は材木市場で僕が買い付けたものです。市場で下見をしている段階で、これはぜひテーブル天板にしたいと思った板でした。実際にテーブルになって納品できたので、嬉しかったです。お客様も気に入って頂けた様子で、本当に良かったです。

残念ながら、これと似たようなマカバでテーブル天板になる板の在庫はもうありません。見つけたら買い付けますが、なかなか出回る材でもないので仕入れられるまで時間が掛かりそうです。

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目が詰まっていて綺麗な木目をしています。

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製作前の板の状態です。節の部分は合成樹脂で埋めています。こうしてみると、 幅も耳つき2枚はぎテーブルにぴったりでしたね。ここまでジャストサイズのケースはとても稀です。うーん、ほんと良い板に巡り会えたと思います。そして、狙い通りのテーブルが納品できたので、仕入れ担当として大変満足しています。

瑞木@相模湖

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