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家具屋で働く双子のブログ
世界三大銘木のうちのひとつと言われるウォールナット材とはどんな材なのか。その2
※2017年10月19日 追記:関連するブログエントリーへのリンクを追加しました。
※2019年6月10日 改訂 : 内容の一部を変更しました。
ウォールナット材について書こうと思い、改めて木材事典でウォールナット材の項目を見てふと立ち止まってよく考えて泥沼にハマって書いたのが昨日のブログエントリーです。”世界三大銘木”ってなんなんだよという話です。学生の頃、受験のための知識詰め込み型の勉強にあれだけ楯突いていたのに、大人になって結局詰め込んだ知識で満足していた自分に少し愕然して書いたブログエントリーでもあります。
昨日のブログエントリーをまだ読んでいない方はこちらかどうぞ。
→世界三大銘木のうちのひとつと言われるウォールナット材とはどんな材なのか。
世界三大銘木については、引き続きその根拠などを調査してみたいと思っています。何か分かった事があればブログに書きますね。ちなみにアメリカ広葉樹輸出協会という団体が発行している樹種紹介パンフレットのウォールナットの項目には、世界三大銘木のひとつとは書かれていません。
一般的にウォールナット材とは、北米産のクルミの事を指します。北米産のクルミの木は、色が濃い茶色をしているのが最大の特徴です。この色がウォールナット材人気の理由です。
濃い茶色が特徴のウォールナット材ですが、木の全ての部分が濃い茶色をしている訳ではありません。辺材といって木の周辺部分は乳白色をしています。この辺材のことを白太と呼ぶこともあります。これはウォールナット材に限らず多くの樹種で、辺材(周辺部分)は中心部分と比べて色が薄くなっています。上の写真はウォールナット材耳つき5枚はぎテーブルです。端の部分の色が薄いのが分かると思います。これが辺材(白太)の部分です。
逆に色の濃い部分のことを心材と呼びます。木の中心部分だから心材です。白太との対比では赤太と呼びます。ウォールナットの場合は赤くはありませんが、どの樹種でも赤太と言います。
日本では、ウォールナット材の心材(赤太)の部分のみを使うことが一般的になっています。理由は色が揃って統一感がでて、見た目が綺麗だからです。ところが、本場アメリカでは辺材(白太)の部分も混ぜて使っています。ウォールナット材を提供している木材メーカーも辺材部分も使えるから欠点ではないよと言っています。
ナラ材など、白太に虫が入りやすく、フケやすい種類の木材もあります。しかし、ウォールナット材はそうではありません。特に白太に虫が入りやすい訳ではないですうし、とても柔らかい訳でもありません。ちゃんと使える部分なんです。
ただ日本では白太を省いて使うことが慣例になっています。でも、段々と供給される木材の径が狭くなり白太を含むウォールナット材が増えています。そのため、テーブル天板のはぎ枚数も増えてきています。以前は4枚5枚はぎで幅が850mmの天板が作れていましたが、現在は6枚7枚はぎになるケースもあります。見えない裏側に白太が入る場合もかなりあります。
ウォールナット材は柔らか過ぎず、堅すぎず、加工するのに堅さはちょうど良いです。ただ、粘り気が少ないので、細かい加工には不向きな要素も持っています。粘り気が少ない木材は、加工中にポロッと欠け落ちてしまうなんてことがあります。テーブルなど細かい加工がない家具にはとても適していますが、細かい加工が必要な小物などの製作には苦労することもあります。
オイルやウレタン塗料との馴染みも良好です。オイル仕上げでも適度な艶がでて非常に綺麗な仕上がりになります。導管の太さも中程度で、触り心地もスベスベして気持ちよいです。
さきほど、ウォールナット材は濃い茶色の色が特徴と書きました。なかには少し紫がかった色をしているウォールナット材もあります。着色しないでこのような濃い茶色が出る木材はあまり多くありません。いくつか似たような色の木材もありますが、あくまで似たような色であってウォールナット材のような深みのある濃い茶色をしている訳ではありません。もちろんウォールナット色という着色剤を使っても、似ても似つかぬ色になります。ちなみに日本に生えているクルミの木はこんなに濃い色をしています。薄い茶褐色です。薄い黄土色のような色をしています。色は違いますが、木目の様子は似ています。木目をよく見ると、同じ仲間の木だということが分かります。
※追加
ここで取り上げているウォールナット材を使った無垢材テーブルについてまとめたブログエントリーです。北米産のウォールナット材は日本でも流通量が多いです。耳つきの幅広い材を入手することも可能ですので、耳つきテーブルからストレートカットテーブル、ベンチ、棚など様々な家具に使用することができます。
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