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家具屋で働く双子のブログ
『本棚にもルールがある』本棚が欲しくなる本
2019年7月1日改訂 : 2014年12月15日に書いた内容の一部を変更しました。
ダイヤモンド社から発売されている『本棚にもルールがある』という本を読んだところ、本棚に対する考え方が変わりました。(発売は2014年12月ですが、2019年7月1日現在でも買えます。Kindle版も発売されています。)
本棚は本をしまうスペースと考えていましたが、それだけでは本棚を活用しきれていないのです。『本棚にもルールがある』は本棚の効率が良い使い方がよくわかる内容になっています。
著者は成毛眞さんです。1991年から2000年までマイクロソフト日本法人で社長を務めていた人です。成毛さんは現在書評サイトHONZの代表をしています。このHONZは良質な書評サイトとして本好きの間ではとても有名です。僕もHONZが立ち上がった頃からのファンでHONZで紹介されている本を数多く読んでいます。SNS上ではHONZのせいで、書籍代がかさみ、本の置き場所で困っているHONZ被害者の悲痛な叫びを見掛けることが多々あります。
成毛さんは本に関する書籍がたくさんあります。そしてついに本棚に関する本の出版です。
帯の宣伝文句がなかなか強烈です。
“ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか” 成毛さんは読書にも自分で様々なルールをもうけている人です。なので本棚にもルールがある訳ですね。
本書で3つの本棚をつくることを推奨しています。
新鮮な本棚
メインの本棚
タワーの本棚
です。
詳しく知りたい方は本書を読んで頂きたいです。メインの本棚が一般的に考えられている本棚のイメージに近いと思います。成毛氏はメインの本棚として”奥行きは絶対に28センチ以上なくてはならない”としています。そして棚の高さは”22センチは欲しい”と書いています。これはA5版の本を立てて並べられて、取り出しやすさを考えると22センチは欲しいという事です。全体の大きさのとしてはドア1枚分ぐらいの大きさがちょうど良いと書いてあります。
本書の中ではイケアさんと無印良品さんの本棚が紹介されています。そして、注目すべき文章がこちら。
なお、色は断然、木目調がいい。大英博物館の図書館もそうだし、本屋なら丸善、TSUTAYAも木製の本棚を使っている。高級ホテルに備えつけの本棚も大半が木目だ。本は木目にこそ映えるのだ。
ソリウッドでは無垢材の本棚をオーダーで製作しています。もちろん木目がバッチリ出ます。サイズもご要望に合わせて作ることができます。
こちらはタモ材で製作した本棚です。回りの板は28mm、仕切りと棚板は22mmです。本棚として充分な強度があるので、棚板が重さでたわんだりすることはまずありません。
落ち着いた色がご希望ならウォールナット材という選択もあります。
背板を付けることも可能です。本棚に関しては背板が欲しい派と背板はいらない派に分かれます。成毛氏は風通しがよい方が本が傷みにくいから背板はいらない派のようです。
そしてもうひとつ重視すべきことがある。背面だ。背面は、板で覆われているよりも、空いているタイプの方がいい。風の通りが確保できるため、本が傷みにくいのだ。
このブログエントリーではずばり”本棚”についてを取り上げていますが、本書の大部分は本棚に並べる本や本の置き方、整理の仕方について書かれています。参考になった部分の見出しを抜き出してみるとこんな感じになります。
・本棚に「ゆとり」のない人間は成長しない
・ベストセラーばかり入っている本棚の持ち主は、大体つまらない人間
・目につくところに本棚を置くと、アイデアが次々に生まれる
・「サイエンス」「歴史」「経済」の入っていない本棚は、社会人として作ってはならない
今、ブログを書いている目の前には新書・文庫を入れている僕の本棚があります。
ぜんぜん整理されていません。余裕もありません。木目調でもありません。ベストセラーはほとんどありませんが…
駄目な本棚ですね。左上はスプーンやバターナイフを作る為の木材と道具を入れるスペースなっちゃってます。
もうひとつ新書・文庫以外の本が入っている本棚がありますが、同じような感じで整理されていません。とりあえず本棚に入れただけになってしまっています。僕の部屋に本棚が導入されたのは比較的最近です。それまでは床に積み上げていました。それに比べたらだいぶマシにはなりましたが… この本に書かれていることを参考にして本棚の活用をちゃんとしてみることにします。
ソリウッドの本棚についてはこちらのブログエントリーがよく読まれています。長い間、よく読まれているランキングで2位になっていたエントリーです。賢木@吉祥寺が本棚を設計する際に気をつけていることを挙げています。棚の高さについても触れています。ちょうど内寸22cmの棚に本をいれた状態の写真が載っています。ぜひ、読んでみてください。
→本棚を考える
成毛さんが提唱する本棚の活用をしてみたくなり、さらに見栄えのする無垢材本棚が欲しくなってしまった方はご相談ください。時間は少し頂きますが、丈夫でかっこいい本棚を製作します。
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