2022.04.19

これからの木材と推したいクリ。

新型コロナウィルスとロシア情勢の影響で木材の流通が大きく変わって来ています。

ソリウッドで使っている広葉樹材に関して言えば、北米産木材に頼らざるを得ない状況がさらに加速したと言えます。

もともと日本国内で安定供給されていた木材はロシア産と北米産。特にロシア産のタモ材やナラ材はよく使われていました。価格のわりに質も良く日本の家具産業を支えていたと思います。ところが、数年前からロシア産の木材の関税が高くなり、一気に価格が高くなりました。それに伴って、今まで使っていたロシア産の木材から北米産の木材にスイッチされることが多くなりました。

そして、2022年1月からはロシア産丸太が輸出禁止になりました。さらにウクライナ侵攻によりロシア産木材が手に入ることは諦めないといけない状況になったと思います。

このような状況下で存在がいちだんと大きくなったのが北米産の木材です。今までも北米産木材は多く使われてきましたが、ロシア産の木材への希望がなくなった今、頼りになるのは北米産の木材です。年々北米産の木材も値段が上がっています。特にウォールナット材の人気とロシア産のナラ材の替わりになるホワイトオーク材の値が上がっています。

今後も北米産の木材を頼りにしないとダメな状況は続きそうです。が、いつまで今までのような供給が続くかも分かりません。

そうなると国産材の頑張りに期待したくなってしまいます。

ソリウッドでは、数年前から国産のクルミ、ヤマザクラ、クリを使って耳つきテーブルを製作してきました。この3樹種の中ではクリ材の供給が安定しているように感じます。なので、もく少しクリ材の認知を高め、クリ材の存在感を高めたいと考えています。

クリで耳つきテーブルを作ると

こんな感じになります。

黄色っぽさがある茶褐色になります。

伸びやかなに木目が現れる特徴があります。木目的にはタモ材にも似ています。が、タモ材よりもクリ材の方が木目がはっきりと現れます。

広葉樹材にしては軽めで、軽めのテーブルを求める方が多くなった今にぴったりな要素もあります。

価格も比較的リーズナブルで安定しています。

というわけで、北米産木材に頼らざるを得ない状況下で、国産材に目を向けると推したいのはクリ材です。

 

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