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家具屋で働く双子のブログ
無垢テーブルの木目について
無垢テーブルは、丸太から製材された板を乾燥させた状態の本物の木を使ったテーブルのことを指します。無垢材テーブルと言われることもありますが、意味は同じです。天然素材である木の板をそのまま使うので、木目は1つ1つ違い、同じ樹種の板であっても雰囲気や見た目の印象が違うものが多々あります。反対に、木目が同じものは存在しないとも言えます。このあたりは、無垢材テーブルを使う面白さの1つでもあるのですが、やはり人には好みがありますので、この感じの木目は好きだけど、こういうのは嫌いということがでてきます。無垢テーブルは、オーダー製作になることも多く(これはフローリングなどもそうですが)、届いてみないとどんな木目になっているかわからないというデメリットもあることは確かです。
今日のブログでは、木にはどういった木目や表情があるのかを少し解説したいと思います。
丸太にどう刃をいれるかで、木目も変わる
まずは、板目と柾目について話をします。板の木目は、丸太の状態からどのように刃を入れるかで2パターンの木目にわかれます。それが「板目」と「柾目」です。丸太を上から見た状態で水平に製材するのと「板目」となり、丸太の中心に向かって刃をいれて製材すると「柾目」になります。
「板目」は、タケノコの断面のように、先端が細くなっている山型の模様がいくつもでてくる感じや楕円状の模様がいくつも出てくる感じになります。下のテーブル天板が「板目」の板を5枚はぎ合わせたタモ材の天板です。
いわゆる、多くの方が思い浮かべる木の家具という印象はこんな感じかなと思います。「板目」は、より巾が広い板がとれるので、ダイニングテーブルなどには「板目」の板が使われることが多いです。
「柾目」は木目がまっすぐな線に近い木目がでるので、「板目」に比べると、スッキリした印象になります。
上の写真がタモ材の「柾目」と使ったものです。同じタモ材でも違う表情、雰囲気になることがわかって頂けると思います。
ソリウッドでは、基本的に「板目」を使います。「柾目」は材の入手ができれば製作できないことはないのですが、「柾目」は「板目」に比べると、巾が狭くテーブルの天板や棚板にするにはより多くの板をはぎ合わせないいけなくなります。また、価格的にも割高になる傾向になります。巾は小さい板になること自体、テーブルの強度などには全く影響はないのですが、10cmに満たない板をたくさん使うと集成材のような感じにもなり、あまり面白くなく、表情も似て同じような製品になってしまうと無垢テーブルらしさがなくなってしまうような気もして、積極的に「柾目」を使っていない理由の1つです。
「板目」と「柾目」のそれぞれの特徴もまとめてみると、
「板目」は、
・たけのこの断面のような山型や楕円状の模様になる
・巾の広い板がとれるので、はぎ枚数を少なくできる
・表情は1つ1つ違い、1点モノといった感じが強くなる
「柾目」は、
・線のような模様ですっきりした印象になる
・はぎ面は目立たないが、はぎ枚数は多くなる
・細かくみれば、模様はそれぞれ違いますが、全体の印象は同じような感じになる
といったところです。どちらにするかは、好みの問題だと考えています。
節や入り皮がアクセントになる
もうひとつ、木目で違いがでるのが、節や入り皮がはいるかどうかです。節は、枝があった部分で木の成長過程で巻き込んだ部分になります。木目の中に小さな円状の模様が出てくる感じになります。中には、節の部分がスポッと抜けてしまったり、一部に穴が空いていたりすることがあるので、そういった部分は樹脂で埋めて平滑に仕上げることが多いです。
また、入り皮は、傷がついてしまったなどの理由で樹皮の部分を成長過程で巻き込んでしまった部分です。数センチの長さで樹皮の部分がはいっている状態になっています。節も入り皮部分も穴や凹みがあった場合、樹脂で埋めてしまえば、特に問題はないのですが、昔から節・入り皮=欠点といった流れがあり、これらの部分は表に出さないという暗黙のルールがありました。現在では、あえて節の部分を使うといった製品も登場してきていますので、節や入り皮も木目の1つとして受け入れられてきた印象があります。
ソリウッドでは、オーダーで製作するストレートカットテーブルでは、大きな節や入り皮部分が天板の表にこないように努めています。ですが、耳つきテーブルや現品販売する無垢テーブルではあえて節や入り皮の部分が表にくるようにしているものがあります。節や入り皮も自然が織りなす模様なので、そういったところも楽しんで頂ければなと思っています。
ソリウッドの吉祥寺ショップ ソリウッド・クラフィスはJR・京王線吉祥寺駅から徒歩7分ほど。大正通り商店街のはずれにあります。タイガーママ(洋服屋)、4ひきのねこ(花屋)、moi(カフェ)、CINQ(雑貨店)が並ぶビルの2Fになります。通りに面した真ん中あたりに2Fに登る階段があります。階段を上がって右側がメインの店舗になります。
営業時間 12:30~18:00
定休日 火曜日・水曜日
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