2019.04.23

【No.2594】無垢材家具を頼むならやっぱり扱い慣れている所が良いはず…

ソリウッドでは無垢材テーブルを中心に無垢材を使用した家具を製作販売しています。無垢材というのは木そのものを扱うということです。世の中には木のように見える(実際に木が使われている)ものであっても木質素材というものであることが多いです。よく耳にするのはベニヤ板です。ベニヤ板の表面に薄くスライスされた板が張られているのが化粧ベニヤです。その他にも木のチップから作られたMDFやパーティクルボードという板にツキ板(薄くスライスされた板)が貼られているものもあります。中には木目のように見えるけど、実は木目を印刷したものもあります。

最近では木目調のタイルもよく見かけるようになりました。カフェなどの飲食店でよく使われている印象です。パッと見た感じは木に見えます。でも、よく考えれば(見れば)木ではないなと分かります。もしかすると多くの人は木だと勘違いしているかもしれません。(実際は興味ない人は飲食店の床にどんな素材が使われているか気にしないですからね)

無垢材は木そのものなので、木の性質が直に影響します。一番大きいな影響は、周りの空気環境に応じて水分を放出したり、吸収したりすることです。こういう働きがあるので、”無垢材は生きている””木は呼吸をしている”と表現されることがあります。でも、実際は生きている訳でも呼吸している訳でもなく、ただ単に周りの空気環境と同じになろうとする性質があるだけです。

梅雨時は空気が湿ってとてもジメジメしますよね。当然ながら湿度も高くなります。なので、無垢材も水分を吸収して周りの環境と同じになろうとします。逆に冬場の乾燥している時は水分を放出して、環境に馴染もうとします。

その影響で板は幅方向で伸びたり縮んだりするんですね。水分を吸収すれば体積が増えます。その分幅が伸びます。逆に水分を放出すれば、体積は減ります。その分幅が縮みます。

このことを理解していないと、無垢材を使った家具は製作することができません。伸び縮みする方向が限られているので、注意する必要があるわけです。なので、板と板を接合する場合は伸び縮みする方向も揃えます。一方の板が伸び縮みをするのに、他方の板がそのままだとその接合部分には大きな負荷が掛かります。負荷に耐えられず割れたり、崩壊したりしてしまうので注意が必要です。

と文字にしてみるとなんだか無垢材というのはとても怖いものと思うかもしれません。でも、使用する板の乾燥をしっかりとすれば、こうした動きを最小限に止めることができます。なので、木材は乾燥が重要なのです。木材の乾燥具合を測るのに含水率というのを計測します。木材水分計を板に当てると含水率が分かります。

木造住宅の柱などの構造材に使われる木材は含水率が20%以下になるように乾燥させてあります。木造住宅の柱の場合、多少割れが入ったり反ったり捻れたりしても影響は大きくありません。最近では柱を壁の中に隠してしまうケースも多いわけです。作る方からするとちょっとした割れなどでクレームが来るリスクを避けることができますので…(最近の建売住宅はとにかくクレームが来ないことを最優先に作られている?と思うような作りになっています)

ですが、室内でモロに露出して使われる無垢材家具の場合は、もっと含水率に気を遣う必要があります。20%以下ではちょっと不安です。最近の住宅は機密性が高くなっているので、乾燥しているケースが多いので。やはり含水率は10%以下まで下げておいた方が安心です。ソリウッドの木材乾燥庫で乾燥させている板は含水率が10%以下程度まで乾燥させています。一度含水率を下げておけば、含水率が15%くらいに戻ってからもう一度乾燥しても一度経験している含水率なら割れなどは起きにくくなるはずです。

普段から無垢材の家具を製作しているソリウッドは無垢材に関しては扱いが慣れています。やはり専門にしている所の方が安心してもらえると思います。なので、そういう面でも無垢材にこだわって製作をしていきたいですね。

 

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