2019.03.30

【No.2577】桜満開 ! 家具に使われる桜について。

東京は桜が満開になっているようです。相模湖周辺のソメイヨシノは満開までもう少しといった感じです。今週末はお花見をされる方がとても多いはずです。ソリウッドのショップがある吉祥寺には井の頭公園という有名なお花見スポットがあります。この時期はとても多くの人が井の頭公園を訪れます。そんなわけでお花見ついでにソリウッドの吉祥寺ショップに足を運んで頂けたらと。

井の頭公園とソリウッド吉祥寺ショップはそんなに近くはありません。駅を挟んだ反対側なので、徒歩ですと10~15分くらいの距離です。井の頭公園近くは多くの人がいると思いますが、ソリウッド吉祥寺ショップの方は比較的に人は少なめです。なので、お花見をして人混みに疲れたら人が少なめの東急裏エリアでまったりとするというのもありでしょう。

お花見のメインになるのはソメイヨシノという桜の木です。桜=ソメイヨシノのイメージがありますが、ソメイヨシノはあくまでも桜の木の一種類です。ソメイヨシノは観賞用に作られた品種なので、木材として利用されることは少ないです。ソメイヨシノの幹を観察してみると分かりますが、結構うねって育っています。まっすぐに伸びている木はあまりないです。そのため、製材しても長さが取れない、綺麗な形の板が取れないといったこともあって木材利用はされていないと思います。また、年数が経った木は幹の内部が空洞になっていることも多いそうです。

では、桜の木は家具に使われていないのかというとそうではありません。日本の桜で木材利用されているのはヤマザクラがメインです。その他にシウリザクラという種類も木材利用されていますが、流通量は少なめです。

ヤマザクラは日本全国どこでも生えている木なので、本数はそれなりにあると思いますが、難点は乾燥です。ヤマザクラは乾燥が難しいです。私も今までに何枚もヤマザククラの板を仕入れて乾燥させていますが、思い通りに乾燥できた板はわずかです。多くは割れが無数に入ったり、大きくねじれたりしてしまいます。特に目が詰まっていないヤマザクラの板はうまく乾燥させることが困難です。

ソリウッドではヤマザクラ材の扱いは少ないですが、北米産の桜=チェリーの扱い量は多いです。ソリウッドで一番人気があるのがチェリー材です。材木屋に「うちはチェリーが一番人気あります」と言うと、必ず「珍しいですね。」と言われます。


こちらはチェリー材の耳つき2枚はぎテーブルです。チェリー材は幅が500mm程度の板が手に入るので耳つきの2枚はぎでテーブル天板を作ることが可能です。また、幅の狭い板も流通量が豊富にあります。


テーブルだけでなくベンチ、椅子といった家具もチェリー材を選択することができます。また、収納棚や本棚もチェリー材で製作することが可能です。

チェリー材は完成時はオレンジ色をしていますが、時が経つにつれてどんどんと色が濃くなっていきます。個体差もあるのですが、最終的には濃い茶色になります。艶があって落ち着いた雰囲気が出てきます。木目も激しいものがありますが、それほど目立つ訳でもないです。

今後、チェリー材だけでなく国産のヤマザクラ材を使ったテーブルも吉祥寺ショップに並べられるように準備をしています。具体的に話が決まればまたお伝えします。

というわけで、今日のブログでは桜満開の時期に合わせて、家具に使われる桜(チェリー材とヤマザクラ材)について書いてみました。

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