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家具屋で働く双子のブログ
耳がついた板を手にしなければ始まらない!
耳つきのテーブルに欠かせないのが耳つきの板です。当たり前ですが、耳つきテーブルは耳つき板がないと製作することが出来ません。耳つきテーブルの製作はまず耳つき板を入手するところから始まります。
耳つき板の入手方法は3通り。
・丸太を製材する。
・材木屋さんから耳つき板を仕入れる。
・耳つき板を求めに材木市場に行く。
丸太を購入すれば好きなように製材することが可能。
丸太を購入すれば、自分たちが使いたい板にすることが出来ます。耳つきの板が欲しければ、耳がついた状態で挽けばいいのです。耳が要らないのであれば、製材時に耳を落としてしまうことも可能です。また厚さを自由に決められるのも丸太購入の大きなメリットです。しかし、丸太は挽いてみなければ中がどんな板なのかは分かりません。外側から丸太を見て中の板を想像できる目利きと言われる人もいますが、相当の経験を積んでいないといけません。ある意味丸太購入は賭けの要素があります。当たる場合もあるし、外れる場合もあるのです。
また、ソリウッドのような規模の工房からしてみると丸太購入では量が多すぎるというデメリットがあります。例えば直径約600mmの丸太があるとします。単純に60mmで端から製材していくと10枚の板が採れます。(実際には鋸の厚みがあるため10枚採れない場合もあります。)同じ丸太から採れた板はその木目の様子は似ています。同じ材種の似たテイストの板が10枚採れる事になります。この10枚の中から一番良い板4枚で耳つき2枚はぎテーブルを2台製作します。残りの板で耳つきの5枚はぎテーブルを2台製作するとします。そうなると似たテイストのテーブルが4台出来ることになります。これはこれでいいのですが、少し偏った編成になってしまいます。なるべく多くの樹種を在庫しておきたいので、丸太をたくさん買ってドンドン製材する方法はソリウッドの規模では適さないと思っています。逆に耳つきテーブルの需要が増えてくれば丸太を購入してジャンジャンと製材していきたいです。
丸太の製材は見ていると、とっても面白いですよ。近くに広葉樹を多く製材する材木屋さんがあれば、一日中見ていたいです。丸太の中身がわかるその瞬間のワクワク感はたまらないです。
すぐ使える乾燥済みの板が手に入る材木屋さんはとっても便利。
材木屋さんで耳つき板を仕入れるのが一番リスクの少ない方法です。材木屋さんの多くは乾燥させた板を販売しています。 乾燥されている板であればすぐに使用することが出来るので大変便利です。必要な時に必要な分だけ購入することが出来れば、多くの板を在庫として持っていなくて済みます。材種やサイズを指定すれば該当する板をピックアップしてくれます。 1枚1枚じっくり見て購入することも可能です。 ただし、乾燥する際のリスクや板の保管などを材木屋さんが負っているため値段は高くなります。乾燥庫を自前で持つソリウッドとしてはリスクは少ないけど多くのメリットを得られる方法ではありません。
工房の近くに信頼できる材木屋さんがあればまた話は違ってくると思います。しかし残念ながら現状では近くに信頼できる材木屋さんを見つける事ができていません。材木屋さんにとってメリットが多い地域ではないのでこれは仕方の無いことだと思います。今現在メインでお世話になっている材木屋さんは静岡県にある材木屋さんです。
人工乾燥済みで購入したタモの耳つき板。欲しい樹種の在庫が材木屋さんにあればラッキー!!
ありとあらゆる板が集まる材木市場は宝の山。
今一番力を入れているのが、材木市場で板を仕入れる方法です。この方法の一番の魅力は、数多くの板の中から選べることにあります。節がある板や割れが入っている板も、大きい板も小さい板も、いろいろな材木から選ぶことができるのです。材木屋さんから購入できる板は、比較的まともな板が多いです。節や割れがある板を進んで望む買い手は少ないので、必然的に売りやすい板を在庫しています。ところが市場では、安全志向の材木屋さんが手を出さない板も数多く並んでいます。磨けば光る原石が転がっているのです。これを見逃さない手はありません。実際に、”これは薪?”と思ってしまうような板から”半端ない大きさの美しすぎる板”までが並んでいるのです。乾燥のリスクを自分たちで負う事にはなりますがそんなのは些細な問題です。自前の乾燥庫を持つソリウッドにとってはメリットが多い方法になります。
瑞木@相模湖
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