2018.07.30

木の器は木工旋盤を使って作られていることが多いです。【No.2360】

先日のブログで私たちの身の回りにある木製品について書きました。改めて見てみると本当に多くの木製品が私たちの生活に溶け込んでいます。木材は本当に素晴らしい素材という証だと思います。今日はその中でも木の器について書いてみることにします。

皆さんは木の器についてどんなイメージを持っていますか?

木の器といえばサラダボウルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。ある程度の深さがあってサラダをもる器です。複数で取り分けて使うための大型のサラダボウルから1人用のサラダボウルまで大きさはいろいろあります。

ではこうした木の器はどのように製作されているのでしょうか?

基本的には旋盤という機械が使われることが多いです。木工旋盤は木材を回転させて刃物で削っていく機械です。日本では轆轤(ろくろ)と言っているものです。日本には昔からお椀などを挽き職人さんがいました。そうした方々は轆轤という機械を持っています。自分で手作りする人もいるようです。なので、規格がなくそれぞれが工夫して使っているイメージが強いです。一方で海外ではレースとも言われる木工旋盤が主流で様々なメーカーが木工旋盤を製作して販売しています。おおよそどのメーカーも同じような形をしていて、規格に基づいて作られています。なのでパーツを含めて選択肢が豊富にあります。最近では日本でも海外製の木工旋盤が簡単に購入できるようになっています。とは言ってもホームセンターでは売られていません。専門業者が輸入して販売しています。轆轤はお椀を挽くがメインであって小型のものが多いです。でも、木工旋盤は大きい木の器も挽ける大型のものも販売されています。当然、大型になればパワーも強くなってストレスが少なく挽くことが可能になります。木工旋盤は機械の大きさで挽けるものの最大サイズが決まってしまいます。小型のもので20cmくらいまで、大型のものは50cmも不可能ではないです。ただ50cmにもなると木材を用意するのも大変です。直径50cmを超える器はそんなないですよね。実際に50cmを超える器を製作したことはないですが、木工旋盤につけて回すだけでも怖いです。

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私が使っている木工旋盤は小型のものです。もう20年以上前のモデルなので、廃盤になってしまっています。仕事で使うことはないですが、趣味で木の器を作っています。木工旋盤自体は元木工教室の生徒さんから譲ってもらったものです。木工旋盤は機械的にとても単純な作りです。モーターがあって軸が回転するようになっています。木材を回転させて、そこに刃物を当てて削っています。それなりに衝撃があるのでそれに耐えられるように丈夫にできています。

最近は自宅で趣味として木工旋盤を楽しんでいる方も増えています。木工旋盤で加工することをウッドターニングと言います。ご自宅でやることも可能ですが、やっぱりちょっとハードルは高そうです。小型の木工旋盤は10万ほどで購入できるようです。大きなお皿も作れるバワーのある木工旋盤は50万~100万円ほどだそうです。そのほかにも刃物を揃えたりする必要があります。それでも20万円ほどあれば始められそうです。ただ、木屑がとても出ます。なので部屋の中でやると大変なことになります。それ専用の部屋が必要になると思います。

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こんな感じの木の器が製作できます。

木の器のメリットは軽いことだと思います。プラスチックも軽いですが…陶器の器よりははるかに軽いです。陶器よりも欠ける心配は少ないです。流しの中でぶつけたりしても欠けることはほとんどないです。ただ、高いところから落とすと割れる可能性はあります。それでも陶器よりは可能性は少ないですね。もう少し木の器を使う人が増えてくれるといいなと感じています。

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