2017.12.02

オイルは塗ってすぐに拭き取るのが基本的な塗り方です。【No.2120】

塗りかえや修理などの際にお客様に使ってもらっている代替え用のテーブルのメンテナンスをしました。すでにこのメンテナンスの話題を2回にわたって書いていますが、今日は第3弾です

オイル仕上げのテーブルメンテナンスをしてみました。【No.2115】
テーブル天板を綺麗にするメンテナンスの鍵はサンドペーパーの掛け方。【No.2116】

ご自宅でできるメンテナンスには限度があります。道具や設備の関係で完璧なメンテナンスや修理をするのは無理ですよね。でも、手間もそれほどかけずにオイル仕上げのテーブルを綺麗、そして長持ちするようにすることは可能です。ちょっとしたコツがわかれば難しい作業ではないですので、ぜひオイル仕上げのテーブルを持っている方はメンテナンスをしてみてください。12月末には大掃除をする方も多いですよね。その機会にテーブルメンテナンスをするのも良いですね。毎年恒例イベントにしてしまえば継続も楽になります。1年でついたシミや汚れを落として清々しい気持ちで新年を迎えられそうですね。

オイル仕上げのテーブルを使用する上で注意するのはオイル成分を抜けている状態で使用しないことです。オイル成分が抜けている時はシミや汚れがつきやすくなってしまいます。水拭きの回数が頻繁にあるとオイル成分が抜けてしまいます。普段はから拭きか硬く絞った布巾での拭くようにしてください。水拭きの回数が多いとオイル成分が抜けるのが早くなるのでその分、オイルを塗る回数は増やした方がいいです。一概にこのくらいとは言いにくいですが、艶がなくなって色がグレーっぽくなっていたらオイル成分が抜けている状態です。上からオイルを塗って拭き取るだけでも効果はあります。ただし、すでについているシミや汚れはそのままです。シミや汚れを消すためにはサンドペーパーでサンディングする必要があります。サンディングに関しては第2弾のテーブル天板を綺麗にするメンテナンスの鍵はサンドペーパーの掛け方。【No.2116】をご覧ください。

今日はオイルを塗る手順についてです。家具用のオイルを塗るのがベストですが、食用のオイルでも代用可能です。食用オイルを使用する場合は必ず乾性油を使用してください。油には乾性と不乾性の2種類があります。要するに乾く油と乾かない油があるわけです。一般的に食用として広く使われているサラダ油やオリーブオイルは不乾性の油です。なのでテーブルメンテナンスには向いていません。カトラリーや食器に塗る程度ならよく拭き取れば大丈夫ですが、面積の大きいテーブルには使わない方が良いでしょう。食用の油で乾性なのは、エゴマ油や亜麻仁油です。

家具用のオイルは亜麻仁油を主原料にして作られているものが多いです。ソリウッドで使用しているドイツのリボス社のオイルも亜麻仁油を主原料にています。オイル仕上げはオイルを塗ってよく拭き取るのが鉄則です。拭き取りが甘いとそのまま油が固まってしまいベタベタした感じが残ってしまいます。なので綺麗に拭き取ることが重要です。

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オイルをウエスにつけるか、テーブルの上にオイルを垂らすかして、オイルをテーブル表面全体に塗っていきます。刷毛を使っても平気ですが、ウエスの方が準備が楽ですね。使い古しのTシャツなどでも平気です。木目に沿ってウエスを動かして塗り残しがないようにテーブル表面全体にオイルが行き渡るように塗ります。

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塗る量に特に決まりはありません。でも、拭き取ってしまうのであんまりたくさん塗っても無駄になってしまいます。満遍なく全体に行き渡るように塗れていればいいです。オイルを少量したつけないと塗り残しやすくなるので慣れないうちはタッブリとオイルを使った方が良いかもしれません。

満遍なくオイルが塗れたら綺麗なウエスで拭き取ります。余分なオイルは全て拭き取るようにしてください。拭き取ってしまうので塗っている時のムラは気にしなくて大丈夫です。オイルを塗ってしばらく放置しておくとオイルが固まって拭き取りにくくなるので、オイルを塗ったらすぐに拭き取るようにしましょう。オイルをすぐに拭き取っても問題はありませんので。用意できるなら拭き取り用のウエスは多めに用意してください。オイルを拭き取ってオイルがついたウエスで拭き取ろうしても拭き取れないですからね。

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一心不乱にウエスを動かしてオイル拭き取るようにしてください。オイルを塗った直後の写真よりは艶が落ち着いてきているのがわかるはずです。とにかく余分なオイルを残さないように拭き取ってください。

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オイルを拭き取れば、落ち着いた艶になります。

綺麗にオイルを拭き取ればメンテナンスは完了です。オイルが完全に乾くまでは時間が掛かります。メンテナンスをした後は一晩ほど使わずにそのまま乾かして置いてください。

オイル成分がついたウエスの処理には注意が必要です。ウエスに付着したオイルは熱を伴って乾きます。そのためオイルがついたウエスをそのまま放置しておくのは危険です。ウエス内に熱がこもって、最悪出火する可能性もあります。なので、オイルがついたウエスは放置せずに水でジャバジャバに濡らして燃えるゴミとしてお捨てください。

以上、本日はオイル仕上げのテーブルメンテナンスで最後の工程であるオイルを塗る作業について書きました。

瑞木@相模湖

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