2017.10.01

少し印象の違うチェリー材耳つきテーブル【No.2058】

オススメの木はなんですか?と聞かれることがあります。この質問に関する答えは少し迷ってしまうのですが、「どれもオススメですが、しいて言えばチェリー材です。」と答えるようにしています。そもそも、ソリウッドで扱いのある樹種は、ある程度硬さがあり、丈夫なので長年使って頂ける家具には適していますし、それぞれの違いは見た目の色味と肌触り、金額といったところになります。これらの客観的な優劣ではなく、お客様の好みで選ばれるのが良いと思っています。強いてと書いたのは、そういう意味で書いています。とはいうものの、チェリー材は素晴らしい材で、一生をともにするダイニングテーブルとしては非常に適しています。さらには、以下のようなメリット(特色)もあります。

価格が安定している

以前は、ブラックウォールナットと同等の原価であったりすることもありましたが、最近では価格も安定して、そこまで高いといった雰囲気ではなくなってきました。仕入れの原価と比べると、高騰したウォールナットとはかなり差が出てきています。ソリウッドで製作しているストレートカットテーブルの価格でいうと、W1500の4人掛けのテーブルで、チェリー材(天板厚30mm)では、¥166,320(消費税込み)のものが、ウォールナット材だと¥189,000(税込み)になります。その差は2万円を超えます。この価格差は木の質で生じているものではないと考えて頂いて問題ありません。価格は市場の状況などで変化するからです。

無垢材らしい経年変化が見られる

チェリー材の最大の特徴といえるのが、この経年変化です。経年変化は、時間の経過によって表面の色味が変化してくることをさします。チェリー材の場合、家具が出来た当初は淡いピンク色にちかい褐色をしていますが、徐々に濃くなっていきオレンジ味がつよい褐色に変化していきます。色の変化は比較的早く、半年もしてくると色が変わったのがわかるぐらいです。

さて、チェリー材をオススメする理由を書きましたが、現在ソリウッドの吉祥寺ショップに展示してある2つのチェリー材の耳つきテーブルを紹介したいと思います。同じチェリー材ですが、少し印象の違う天板で、その違いを解説します。

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C108 現品販売のチェリー材耳つきはぎテーブル

こちらは現品販売をしてるチェリー材の耳つきテーブルです。5枚の板を接ぎ合わせていますがいずれも同じ丸太から採れた板を使用していますので、天板全体の統一感があります。幅をだすために少し色の薄い白太部分はありますが、特に気にならないと思います。こちらのテーブルはすでに仕上げまで完了していて、そのままお客様宅にお届けすることが出来ます。

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C89 様子の違う木目を2種楽しめるチェリー材耳つき2枚はぎ天板

一方、こちらの天板は、違う丸太からとれた板を使って、2枚はぎの天板を製作します。写真をみてもらうとわかる通り、左右の板ですこし木目の模様が違います。右側の板は少しメラメラとした模様がみえます。これはチェリー材の樹皮に近い部分に見られることがある模様で、トチやカバといった樹種にも見られることが多い。一方、左側の板はメラメラした模様は出ていない、オーソドックスな木目の板といえます。節や入り皮など、一般的に欠点といわれる部分はなく、優等生的な板です。ですので、このC88テーブルは、個性的な木目の板と優等生的な板のコラボレーションを楽しむことができるテーブルというわけです。同じような板を並べると統一感はでますが、やりすぎるとどこか人工的な匂いのする天板になってしまいます。そこで、思いきって性格の違う板を並べてみると意外としっくりとくることが多いです。

同じチェリー材の耳つきテーブルでも使う板によって雰囲気は全然違います。どちらが良いとか悪いとかの問題でないので、感覚的にこれっと思ったものを選ぶのが無垢材テーブルを検討する上ではポイントとなる点かもしれません。

賢木@吉祥寺

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