2017.06.27

蜜蝋ワックスとオイル仕上げ。【No.1962】

ソリウッドで注文を受ける無垢テーブルのほとんどはオイル仕上げです。一応オイル仕上げとウレタン塗装で選択できる事になっていますが、9割以上がオイル仕上げです。ここ数ヶ月ではウレタン塗装の無垢テーブルは製作していないですね… 多くの方がオイル仕上げを選択されますが、その理由はやっぱり質感だと思います。見た目はもちろん、触り心地も自然な感じがするオイル仕上げの方がお客様の好みに合うのでしょう。

テーブルがオイル仕上げのものが多くでするので、当然椅子もオイル仕上げや蜜蝋ワックス仕上げのものが多く売れています。宮崎椅子製作所さんの椅子は蜜蝋ワックス仕上げが標準仕様になっています。蜜蝋ワックスは、蜜蝋と荏胡麻油を混ぜて作られた家具用の仕上げ剤です。オイル仕上げ同様に塗膜を作らないタイプの仕上げ剤で導管に染み込んで固まります。見た目や質感はほぼオイル仕上げと変わりません。

家具に塗られているオイルの多くは亜麻仁油を主成分にしています。食用の亜麻仁油も売っていますよね。最近では普通のスーパーでも見かけられるようになりました。亜麻仁油は亜麻という植物の種子から精製された油です。亜麻は寒い気候の地域でしか育たないので、日本では北海道で生産されているだけだそうです。北海道での生産量もそれほど多くなく亜麻仁油に使用されている亜麻の種子は外国産のものが使われています。それでも亜麻仁油の評価が高まるにつれて北海道での生産量も増えているそうです。

亜麻仁油は乾性の油です。荏胡麻油も乾性です。それに対してサラダ油やオリーブ油は不乾性の油になります。乾性の油は空気に触れると乾く性質をもっています。なので油であっても乾いてしまえばベタつくことがなくサラサラになります。一方で不乾性の油は空気に触れても乾かないのでいつまでもベタつく感じがします。木製のカトラリーやお皿は小さいものなのでサラダ油やオリーブ油を塗ってもそれほど問題はありませんが、テーブルなど大きなものに塗るとべたつきが気になると思うので避けた方が良いです。

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宮崎椅子製作所のPePeチェアです。蜜蝋ワックス仕上げられています。ウレタン塗装にありがちな不自然な艶がなく、マットな質感に仕上がっています。光沢感がそれほどないので自然な感じがしますよね。ソリウッドで製作しているオイル仕上げのテーブルと合わせても見た目の違いはほとんどありません。蜜蝋ワックスとオイルは原材料に違いはありますが、仕上がり感に大きな違いはありません。蜜蝋ワックスとオイルの仕上がり感の違いを確認したい方はソリウッド吉祥寺ショップへお越し下さい。オイル仕上げのテーブルと蜜蝋ワックス仕上げの椅子を展示していますので見比べてみてください。

PePeチェアは宮崎椅子製作所の椅子の中でも1番売れている椅子です。日本人が腰掛けのにちょうど良い大きさで、肘掛けが前方まで伸びているタイプの椅子なので様々な体勢で腰掛けることができます。前方まで肘掛けがあるタイプでありながら価格も抑えられているのが人気の秘訣だと思います。

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こちらはオイル仕上げのMAGチェアです。MAGチェアは北海道・津別町にある山上木工で製作されています。使用しているオイルのメーカーは違いますが、ソリウッドのテーブル同様にオイル仕上げになっています。先ほど紹介した蜜蝋ワックス仕上げの椅子と見比べても仕上がり感の違いはほとんどありませんよね。宮崎椅子製作所の椅子とISU-WORKSの椅子を合わせて使用されている方もいらっしゃいます。若干の違いはありますが、この2つのメーカーの椅子を並べて置いても仕上がり感の差はほとんど感じません。違和感は全然ありませんので、蜜蝋ワックスとオイル仕上げの仕上げ剤の違いは気にしなくても平気だと思います。

瑞木@相模湖

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