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家具屋で働く双子のブログ
明るい樹種の耳つきテーブル【No.1774】
ことあるごとに人気のある樹種はブラックウォールナットやブラックチェリーという北米産の広葉樹とこのブログでは書いてきました。2つの樹種に共通するのは、色がついている、散孔材で導管が細いのでオイル仕上げを施すとツルツルすべすべに仕上がるといった共通点があります、
確かに、この2つの樹種はソリウッドで手がけている四角いストレートカットテーブル、立木のときに樹皮があった部分のカタチをそのまま残した耳つきテーブルともに人気がり、2つ合わせるとテーブルのご注文全体の4割から5割くらいの割合になります。
ですが、魅力的な無垢材テーブルになるのは、この2つだけではありません。お客さまから「明るめの色味の耳つきが欲しいのですが、何か良い樹種はありますか?」といったご要望も受けることも少なくありません。
そこで今日は明るい色味でオススメを紹介したいと思います。明るめの色味で耳つきテーブルとなると、真っ先に候補に挙るのはトチ材です。最近の傾向としては、ソリウッドで在庫しているトチはあまり長さが長くとれない場合は多いです。トチ材自体は幅広い板も多く、大きな板が少なくなってきたこのご時世でも1枚でダイニングテーブルが製作可能な板が材木市場にも頻繁に出品されているのを見掛けます。
トチは、非常に大きく成長する木のひとつで、大きいものは高さ30メートル、幅2メートルにもなります。先ほども書きましたが、昔から1枚板の座卓やダイニングテーブルに使われてきました。ケヤキと並ぶ日本の代表的な木といえるでしょう。トチ材を製材してみると、個性的な木目がでることが頻繁にあります。同じトチ材でも模様が全く違うものがあるので、同じ種類の木には見えないケースも多々あります。一般的には黄色みがかった白褐色で、中心部分が赤味がかった褐色のものもわりと目にします。材木市場では、中心部分に赤茶褐色が入っているよりも、全体が黄色味がかった白褐色の板のほうが高価で取引されることが一般的です。ですが、テーブルにした場合、違いはあまりなく見た目の好みで選んでしまっても全く問題ないと考えます。トチ材の板をよく見てみると他の材とは違った特色に気づくことがあります。
上の画像はあるトチ材の板をアップで撮影したものです。一般的な木材の場合、縦の線のみ見えるものが多いです。ところがトチ材の場合、通常の縦の線以外に横方向にも線が入っているのが見えます。そのため、パソコンの画面のようなドッド模様に見えます。私はこのトチ材の特徴的な木目をデジタル調の木目と勝手に呼んでいます。また、縮み杢といわれる横方向に波のような模様が入る板も多いです。縮み杢は、製材した状態でも見受けられますが、オイルなどで仕上げるとより鮮明になり、ものによってはキラキラ光っているように見えます。縮み杢がさらに激しく出ているとギラギラとかメラメラといった表現が似合うものもあります。
明るめで耳つきテーブルになり得るもう1つの代表的なものは、カバ材です。カバ材と聞くと、やや馴染みのない感じがすると思いますが、白樺とか樺など感じで書くとピンとくる方も多いのではないでしょうか?カバ材には、色々な種類があり一概にはいいづらいのですが、トチ材のように中心部分が赤味の強い褐色で、外側の部分が白褐色をしているものが多いです。マカバなどと呼ばれる種類のカバ材は、赤身の部分がほとんどを占めるといったものもあります。
カバ材は家具用の材として、古くから親しまれてきましたが、メジャーどころを突き進む感じではなく、知る人ぞ知る敵なポジションにおさまっている感があります。ですが、材質としては非常に堅く、色味も着色塗装では決して出すことの出来ない絶妙な色味をしています。また、上手く組み合わせると個性的で可愛らしいテーブルに仕上げることが出来ます。明るめの板で耳つきテーブルを探している方には是非選択肢にいれて頂き樹種であります。
現在、ソリウッドの吉祥寺ショールームでは耳つきテーブルが製作できる板が4組と豊富にあります。縮み杢がでているものや、濃淡がはっきりしているものなど面白みのあるキレイな板が揃っています。
こちらはカバ材耳つきテーブルの新作K79テーブルです。W1650ぐらいの大きさまでとれて2枚はぎでダイニングテーブルになります。
賢木@吉祥寺
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