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家具屋で働く双子のブログ
カバ材の耳つき天板、充実してます【No.1694】
「カバ材」という木をご存知ですか?
家具選びなどをしているとあまり聞き慣れない樹種かもしれませんが、個人的にはすごくオススメの樹種です。もしかすると、住宅の購入を考えていて床材の候補にカバ材などが挙げられてその名を知るという方もいらっしゃるかもしれません。いずれにしても、少しマイナー感のある木ですが魅力はいくつもあります。カバと聞くとどうしても動物の「カバ」を思い浮かべてしまいますよね?当然ですが、動物の「カバ」とは関係がなく、漢字で書くと「樺」となります。白樺などは有名ですので、漢字で書かれるとあ〜樺ねとなるかもしれません。ちなみに白樺はカバ材の仲間ですが、あまり太くならないので製材して家具や建具などに使われるということは少ないです。カバは種類が多くて、白樺の他に「マカバ」、「オノオレカンバ」などがあります。流通段階では、細かい種類まで表記されることなく、「カバ」と書かれるほうが多いと思います。
「カバ材」の特徴は、硬く、木肌は緻密で均等です。硬い木ではありますが、加工性は良く、反りなどの狂いも少ないとされています。
カバ材は色味に特徴があります。中心部分は、赤身と呼ばれる赤茶褐色をしています。一方、外側の部分は、白っぽい色をしています。カバ材は他の樹種に比べて色が薄い部分が多いのも特徴です。板によっては半分近くが白っぽい白太があるものもあります。このカバ材の特徴がよくわかるテーブルが下の画像です。
こちらは木工教室の生徒さんが製作したカバ材の4枚はぎテーブルです。色味が赤い部分と白い部分が交互に縞模様のようになっています。このように1枚の板で色の違う部分が多いとこのように接ぎ枚数が多くなるとより個性的な木目のテーブルになります。ですので、カバ材で作るテーブルは非常に個性的でひとつひとつ全く違う表情になります。これはこれで面白いのですが、定番のテーブルを製作するとなるとこの特徴が少し邪魔になります。定番のストレートカットテーブルはサイズオーダーで製作しますが、出来るだけ色味や木目が揃うような組み合わせを探します。白太が少ない樹種だと、色味や木目を合わせやすくなります。ですが、カバ材の場合は実際にやってみないとどんな表情になるかわかりません。このような理由から定番のストレートカットテーブルの選べる樹脂にカバ材はラインナップされていません。
ですが、一点モノの要素がより強い耳つきテーブルでは、木目や模様を確認頂いてから製作するので、カバ材も積極的に使うことが出来ます。
こちらは過去に製作して納品させて頂いたカバ材の耳つきテーブルです。赤身と白太の色の違いがはっきりと出ています。手前側はキラキラとした模様になる縮み杢が出ています。カバ材はこのような杢がでることもしばしばあります。
こちらもカバ材の2枚はぎ耳つきテーブルです。先ほどのテーブルに比べると赤身の色味がより濃く、白太部分の面積も狭めです。このようなカバ材も時折出てきます。
さて、先月末に耳つきテーブル用の板が4セットほど吉祥寺ショールームに入荷しました。そのうちの2セットがカバ材です。これまで述べたようなカバ材の特徴がしっかりと詰まった綺麗で面白い天板になりそうです。ウォールナット材やチェリー材など、他でもよく見掛ける耳つきテーブルとは一味違った天板をお探しの方には非常にオススメです。
K66テーブル 良質なカバ材の魅力が詰まった耳つきダイニングテーブル
まずは、カバ材の3枚はぎテーブルです。同じ丸太から製材された板3枚を使っていますので全体的なバランスが非常に整っています。真ん中に配置している板が幅もしっかりとあり、堂々とした佇まいの板で、風格のあるテーブルになることでしょう。
K65 極上カバ材を堪能する耳つき2枚はぎテーブル
こちらは2枚はぎの天板になります。上の写真はまだ仕上げになりも塗っていない状態ですが、はっきりとした木目ですし、両端にメラメラしたような縮み杢がしっかりと出ています。これらは仕上げるともっと鮮明になると思います。中心部分の赤身もしっかりと幅があるので、2枚接ぎ合わせても真ん中に赤身、外側に白太といった組み合わせになります。節などもありませんので、まさに欠点のない天板といえます。個人的には今回入荷した中では、一番気にいっている天板です。
この他にも吉祥寺ショールームにはもう1セットカバ材の耳つき天板が展示しています。カバは定番の樹種ではないので、3セットも一度に揃うことは今後もあまりないかもしれません。カバ材が好みだという方はこの機会をお見逃しないように吉祥寺ショールームに見にきてください。
賢木@吉祥寺
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