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家具屋で働く双子のブログ
国産広葉樹材の耳つきテーブル用の板あります。【No.1653】
リオ五輪終わってしまいましたね。ほぼ同時に夏の甲子園を終わったのでスポーツ観戦好きの人にとっては一気に夏が終わった感じがしてしまいます。そして台風直撃ですからテンションが下がってしまいます。オリンピックがある年は夏の甲子園の扱いが少なくなって球児たちにとってはかわいそな気もします。やはりオリンピックの方が影響力がありますからね。皆さんはどの競技が1番面白かったですか?私は男子体操の個人総合が印象に残っています。普段はテレビがない環境で生活していますが、夏休みでたまたまテレビがある環境にいたためリアルタイムで見ていました。内村選手の逆転金メダルはとても感動しました。
オリンピックでもやはり日本の選手の結果が気になりますよね。フランスが好きな日本人でもわざわざフランス人選手を追っかけて観たり、結果を調べてみることは少ないと思います。どうしても自国の選手が気になりますし、応援したくなってしまいますよね。
では、無垢材家具業界における日本産の木材の状況はどうでしょうか?
残念ながら苦しい状況です。オリンピック競技に例えるなら男子マラソンとかでしょうかね。かつては世界の強豪と戦える力があったのに現在はまったく歯が立たないといった感じです。
日本国内で製作、販売されている無垢材を使用した家具の多くは外国産の木材を使用しています。特に大きなメーカーが製作している製品や定番商品で数多く製作されているものは外国産の木材を使用している場合が多いです。ソリウッドでも定番商品としているストレートカットテーブルにラインナップしている木材は外国産の木材です。ウォールナット材、チェリー材、メープル材は北米産の木材になります。タモ材、ナラ材はロシア産の木材を多く使用しています。
外国産の木材を使用する大きな理由は、木材の供給量です。たくさん製作するものはいつでも手に入る木材でないと製作を維持することが出来ません。外国産の木材の方が供給量が豊富で日本にいてもいつでも手に入れることが出来るんですね。北米産の木材は乾燥済みのものが日本に入ってきます。なので、すぐに使える状態になっています。ロシア産のタモ材やナラ材は丸太のまま日本に輸入され日本国内で製材され乾燥されています。こちらも材木屋さんが在庫を切らさないように管理してくれています。
一方日本国内に生えている木材に関しては圧倒的に供給量が足りていません。日本の広葉樹を代表する木材は、ケヤキやトチですが、これらの板は幅の広い板が中心です。なので、1枚1枚で取引されることが多いですね。なので、ストレートカットテーブルや椅子、棚を製作するような板というのはそんなにありません。その他の樹種も国産材で安定して手に入るものはほんと少ないです。なので、大手メーカーなどは国産材を使わずに安定して手に入る外国産の木材を使うことになります。
しかし、同じような板を大量に使わない場合なら国産材の使い途はあります。ソリウッドでは1点モノの耳つきはぎテーブル天板には日本国内に生えていた木から製材した板も使用しています。
国産トチ材を使用した2枚はぎテーブル天板です。こちらの板は吉祥寺ショールームに展示してあるので、気になる方はチェックしに来てください。耳(樹皮がついていた部分)のカタチが複雑だったので、耳の大部分を切り落としてあります。全ての耳を残すとテーブルとして使いにくいカタチになってしまうからこのような処置をしました。わずかですが耳の部分が残っています。このままでも平気ですし、敢えて残っている耳もカットしてストレートカットテーブルにすることも可能です。
こちらは国産ミズメ材の耳つき3枚はぎテーブルです。同じ丸太から製材された3枚の板をはぎあわせてテーブル天板にします。ミズメ材は堅さもあって、木目も綺麗でとても良質な木材です。が、残念ながら板としての供給量はかなり少ないです。たまに材木市場で見かける程度です。見かけたら仕入れるようにしていますが、なかなかコンスタントに耳つきテーブルを製作することができていません。今後もミズメ材の仕入には力を注いでいきますが……
という訳で今日のブログエントリーでは、国産広葉樹材の現状とソリウッドで現在販売中の国産材耳つきはぎテーブル用の板の紹介をしました。
瑞木@相模湖
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