2016.08.05

国産広葉樹材を使用した耳つきテーブル天板。【No.1636】

友人の紹介で国産の広葉樹の利用拡大を目指す事業をやっている方と会いました。とても刺激的な話合いをすることができました。各地方でこうした国産広葉樹の利用を増やそうという試みが始まりつつあります。まだまだ実を結んでいない事業がほとんど打と思いますが、動きを始めるというのが大事だと思います。ソリウッドとしても協力できることはできるだけしていきたいなと考えています。今日会った方もソリウッドのブログを読んでいてくれたようです。最近は業界関係者でも読んで頂いている方が多いようで、嬉しいですね。もちろんソリウッドの家具を購入して頂けるお客様に読んでもらうのが1番ですが、業界関係者の間でも読んで頂けるのは嬉しいです。ブログを続けていく気にもなりますしね……

さて、今日は国産広葉樹材について書こうと思います。まず、皆さんが思っているほど国産の広葉樹材は利用されていません。日本の多くの家具メーカーが外国産の広葉樹材をメインに扱っています。ソリウッドでも定番商品としているものち関しては外国産の広葉樹材を使用しています。ナラ材などたまに国産のものを使用することもありますが、基本的には外国産の木材を使用しています。理由は供給量です。定番商品にするためにはいつでもその木材が手配できないといけません。しかし、国産の広葉樹材で安定して供給されている木材は限られています。樹種を限定したりすれば確保することも出来るかもしれません。でも、いろいろな樹種を扱うとそれだけ在庫を抱えるリスクにもなります。現状を考えると外国産広葉樹材に頼るのは仕方ない事だと考えています。

しかし、それではいけないという思いも持っています。日本の林業は廃れてすでに斜陽産業と言われて久しいです。まあ、それは正しい見解だと思います。しかし、このまま何もしないで国産広葉樹材が使えなくなるのも困ります。日本には多くの森林が存在しています。その多くは地方の田舎です。地方再生や町おこしなどではこうした森林を活かす手はないと思います。専門家ではないので詳しくはわかりませんが、木を使う仕事をしているので、やはり持続可能な森林を整備して安定した木材供給を果たし、みんながハッピーになって欲しいな感じています。

ソリウッドでは定番商品以外に1点ものの耳つきテーブルを製作しています。これらに使用する木材は国産のものもあれば外国産のものもあります。7月末に吉祥寺ショールームに届けた新作の耳つきテーブル用の板には国産のものが4セットあります。4セットの内訳はトチ材が2セット、ヤマザクラ材が1セット、ミズメ材が1セットです。どの樹種も素晴らしい木材で本当はもっともっと使用したいのですが、残念ながら供給量はそれほど多くはありません。

トチは大きく成長する樹種で、1枚板でテーブルになるサイズの板が取れます。ケヤキ材とともに日本を代表する広葉樹材です。トチ材は白っぽいのが特徴でリップルマークと呼ばれるトチ特有の模様がでます。少し光沢があってギラギラとした模様とトチ材はとても綺麗です。さらに木の中心部分は赤っぽい茶褐色をしていて、ワイルド感があります。この部分が入ると途端に板の個性が増します。

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吉祥寺ショールームに展示中の新作のうちのひとつ、T64テーブルです。カタチが変形のため、耳の部分はほとんど切り落としてしまいましたがブックマッチの方式ではぎ合わせた個性的な表情をしています。

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こちらはヤマザクラ材のD68テーブル。サクラの仲間で家具によく使用されるのがこのヤマザクラ材です。サクラの仲間は少しピンクがかったオレンジ色をしていることが多いです。ヤマザクラ材はそれに加えて少し緑がかった色をしている部分もあります。変化に富んだ様々な色彩を見せてくれます。

国産材の無垢材テーブルが欲しいと考えている方はぜひソリウッドの耳つきテーブルをご検討ください。

瑞木@相模湖

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