2016.06.26

ソリウッドだから出来る!耳つきテーブル価格の裏側。【No.1596】

ソリウッドの吉祥寺ショールームでは、すでに仕上がっている耳つき天板と製作途中の耳つき天板あわせて15台分の天板が展示されています。樹種別にみると、ウォールナット材3台、チェリー材2台、トチ材2台、カエデ材2台、ケヤキ材、カバ材、チャンチン材、クリ材、ミズメ材がそれぞれ1台づつとなっています。いずれも特徴があり、1台1台、じっくりみて頂きたいと思っています。ソリウッドのウェブサイトでもそれぞれの板の写真を載せています。耳つきページをクリックしてもらえれば、一覧のページにたどり着きます。

これらのほとんどは2枚はぎの天板です。価格としては25万〜30万程度のものがほとんどですが、店内に掲示している価格は全て4本脚込みの価格となっています。お客様からは「価格が安いですね!」と言われることもよくあります。安いといっても、これより価格の安いテーブルはいくらでもあるので、同等の無垢材テーブルで他店より安いという意味合いだと理解して頂ければと思います。出来るだけ良いものを出来るだけお求めやすい価格でお届け出来たらなと思っています。そこで、まずどうやって安いと感じる価格で提供出来ているのかを少し説明したいと思います。

まずは、仕入れです。ソリウッドの耳つきテーブルの板のほとんどは原木市場まで仕入れ担当の瑞木@相模湖が直接出向き、直接仕入れています。市場で購入出来るのは、製材したての板もありますし、製材後しばらく経っている木もあります。いずれも、家具を作るにはしばらく置いて、中の水分をある程度抜いてから工房にある乾燥庫にいれて、人工乾燥を行います。そのまま置いておく天然乾燥だけでは、昨今の気密性の高いマンションや戸建では納品後に板が反ってしまう可能性が高くなります。そのため、ある程度天然乾燥が終わったら、人工乾燥庫にいれてさらに含水率を下げます。ここまでの工程は、通常ですと材木屋さんが行ってくれる作業といえます。ソリウッドが行っている市場でも周りの人は、材木屋さんや銘木屋さんが多いです。

ここまでの仕入れ&乾燥を自ら行うことで、その部分のコストを抑えることが可能になります。お求め安い価格の原点はここにあります。

また、仕入れる板にも少し特徴があります。ソリウッドでは、木材をそのまま販売することをしていませんので、板全体が綺麗である必要がありません。長さも2〜3メートルあれば十分です。なので、誰が見てもこの板は綺麗で価値があるだろうと思う板は積極的には仕入れません。板の端に節穴や割れがあってもW1500の天板にしてしまえば、その部分はカットしてなくなるので全く問題のない板、節があっても処理をすればなんら問題がない板、1枚ではテーブルのサイズにならないけど、2〜4枚接げばダイニングテーブルになる板を狙います。こういった板は一般的には、大きくて綺麗な板よりは安く仕入れることが出来ます。

ソリウッドは小さな家具工房なので、自社の工房で製作して自社のショールームで直接販売するスタイルをとっています。販売するショールームも吉祥寺の1店舗ですので、販売コストを抑えることが可能です。

今日はその中でオススメの1台を紹介します。

まずはW1800と長めのテーブルだけど、税込み価格¥223、560とお買い得感のある耳つき2枚はぎテーブルです。

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材はミズメというカバ材の仲間の木です。色味的には板の中央部分が赤味のある茶褐色で外側の部分が白っぽい仕上がりになります。カバ材やチェリー材と似たような色味になります。目が詰まっていて近くでみると緻密な木目であることがわかります。天板の両端に割れている部分がありますので、ここは樹脂で埋めた上でチギリという木片を埋め込んで割れが広がらないように加工します。表面も平滑に仕上がりますのでテーブルとして使用頂くには支障はないです。

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以前製作した別のミズメ材のテーブルです。こちらも2枚はぎですが、D62テーブルに比べると赤身の部分が少ないので、テーブル中央にも白太の部分があります。ですが、D62テーブルも赤の部分と白の部分の色味自体はこのような感じになると思って頂ければと思います。

賢木@吉祥寺

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