2016.01.05

2016年私が推すのはチェリー材の耳つきテーブルです。【No.1423】

ソリウッドでは無垢材を使ったテーブルを製作して販売しています。ソリウッドで製作している無垢材テーブルにはストレートカットテーブルと耳つきテーブルがあります。ストレートカットテーブルは長方形や正方形のテーブルです。耳つきテーブルは樹皮が付いていた部分をそのまま残した形でテーブルにしています。ストレートカットテーブルと耳つきテーブルでは使用する木材が違います。ストレートカットテーブルには製材時にすでに樹皮がついていた部分をカットされている板を使います。ウォールナット材やチェリー材といった北米産の樹種は現地で製材されて人工乾燥庫に入れて乾燥された板を使用しています。

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これがウォールナット材が輸入されてきた状態です。バンドルといって耳が裁たれた板がまとめられています。既に現地で人工乾燥がされているのですぐに使用することができます。

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こうした板を使用して製作するのがストレートカットテーブルです。

一方耳つきテーブルに使用する材は耳がついていないといけません。ウォールナット材やチェリー材など北米産の樹種は製材された状態で日本に輸入されてくる耳つき板はほとんどありません。北米産の樹種の耳つき板を得るためには丸太の状態で輸入されたものを日本で製材する必要があります。幸いにウォールナットやチェリーの丸太は日本にそれなりの数が入ってきています。丸太を購入して製材することも可能ですし、丸太を日本で製材した耳つき板を購入することも可能です。ソリウッドでは材木市場で製材された耳つき板を仕入れる事が多くなっています。仕入担当の私が定期的に材木市場のセリ市にいって耳つきテーブル用の板を仕入れてきています。

耳つき板を主に仕入れている樹種はチェリー材、ウォールナット材、カバ材、イタヤカエデ材、トチ材などです。その他の樹種を気に入った板があれば積極的に仕入れています。材木市場に並ぶ板の樹種は様々です。国産材や北米材、アフリカ材など世界中の木材が並んでいます。その中から気に入った板を選んで仕入れています。特にチェリー材は耳つき板はたくさん集まりました。

チェリー材は幅が広くて1枚の板でテーブルになるような板が少ないです。幹があまり太くならない樹種なんですね。なので、手に入りやすいのは幅が500mm程度の板です。幅が500mmある板が2枚あれば2枚はぎでテーブル天板になります。
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チェリー材ならこのぐらいのサイズの板を積極的に仕入れています。チェリー材は乾燥時に大きく反ったりする訳ではないのでそれほど神経質にならないで乾燥させることができるのも良いです。

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チェリー材の耳つき4枚はぎテーブルです。材木市場で仕入れたチェリー材をソリウッドにある木材乾燥庫で乾燥させてテーブルにしました。これらは幅の広い2枚の板が元になっています。乾燥中に真ん中からV字に反ってしまったので、カットして4枚の板にしてからはぎ合わせました。チェリー材は板の端の方に炎のような杢がでる事があります。この板はそうした杢が出ています。

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こちらはチェリー材の耳つき2枚はぎテーブルです。この天板にもチェリー材らしい美しい木目が出ています。チェリー材は空気に触れていると段々と色が濃くなってきます。製作当初は写真のように淡いピンクがかったオレンジ色をしています。これが段々と濃くなって艶のある濃い茶色になっていきます。経年による色変化でここまで劇的に色が変わるのはチェリー材だけです。経年変化によって艶のある茶色になったチェリー材もとっても綺麗です。

乾燥庫が増えたことで乾燥させる板の量が増えます。チェリー材の耳つき板もガンガン乾燥させていくので、提案できるチェリー材天板も増えていきます。チェリー材の耳つきテーブルに興味がある方は一度お問い合わせください。

瑞木@相模湖

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